2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

走り蕎麦

走り蕎麦一人合点の一人席 未曉

栗拾ふ毬に守られし幼き日 未曉

とりかぶと

とりかぶと根に毒花に水の色 未曉

草の実

訊ぬれば相応し蝮草の実と 未曉 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/takasare/20071025/20071025002211.jpg

木の実

母樹の陰出でて木の実の風まかせ 未曉

じゃがいも

亡くなった兄が学生の頃、夏休みのアルバイトにジャガイモ掘りに行ったことがある。向こう端が見えないほど長い畝を汗にまみれ黙々と選別しながら掘っていく仕事は単調なだけに相当つらかったようだ。昼飯にはそのジャガイモだけが山ほど出された。兄はそれ…

そば祭

そば祭今年も来たよ好きだよねぇ 未曉

走り蕎麦

あちこち蕎麦の食べ歩きをしていた頃は幌加内や弟子屈、札幌のオータムなんとやらへ二、三杯の蕎麦のために車を走らせていた。その蕎麦食べ歩きに飽きたわけではないが、蕎麦を食べ歩く時間も距離も短くなっている。美味しく蕎麦を食べさせてくれる蕎麦屋さ…

豊の秋

豊の秋引き残されし草もまた 未曉

秋の空

探さねばならぬ若さや秋の空 未曉

野ぶどう

野ぶどうや過疎に人呼ぶ呪文無く 未曉

野紺菊

初秋の函館山を歩いてきた。 晴れ渡った空を映して真っ青な海、津軽半島の陸影も間近に見える。仲間で、夫婦で一人でとたくさんの人が登り、降りすれちがう。園児の遠足に道を譲る。エネルギーの塊に挨拶され挨拶を返す。賑やかさがつづら折りの道の上に遠ざ…

二十日月

起こされて二十日月ある西の窓 未曉

鬼灯

彼の世でも鬼灯鳴らせ母の唇 未曉

月(二)

月光といふまなざしを親星へ 未曉

月(一)

去年此処に今年彼方に月渡る 未曉

撫子

撫子を影に入れたる山男 未曉

新涼

新涼や雨が分けたる昨夜と今朝 未曉 八月から九月に代わる頃も一時涼しかったから、今朝の涼しさは新涼とは言えぬかもしれないが、この五日ほどの暑さは残暑などと言うものではなく、正真正銘真夏の暑さだった。だから今朝の涼しさは待ち遠しかったし、「新…

秋暑し

秋暑し木陰一つに人一人 未曉

風に押され犬に牽かれて萩の道 未曉

星月夜

星月夜かえりみられぬモニュメント 未曉

とんぼ

ゆびさきを咬ませるゆとりとんぼ採り 未曉

虫の声

人に喜怒哀楽虫に虫の声 未曉

子に秋の重さ抱かしむ直売所 未曉 直売に馴染みやすいトウキビ、トマト、キュウリ、ジャガイモ、南瓜などの収穫が一段落した。しかしこの写真の背後の広大な畑には、葱、キャベツ、漬け物用の秋大根などが育っている。秋闌である。

秋闌ける

秋闌けて百円野菜良心添え 未曉

コスモス

コスモスの誰が鬼やら鬼ごっこ 未曉

海鞘

海鞘食めば海この頃のなお苦し 未曉 近所のSさんから「食べるかい?」「食べる食べる」と立派な海鞘をいただいた。 新卒教師として赴任したのは島牧村だった。飲み会中心の青年会のような集まりに入れてもらい毎晩のように飲み喋っていた。下宿先の古い持ち…