2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

尻別岳(1)

尻別岳は二度目である。この前何時だったろうかと6年ほど前の記録写真を繰ったが無い。どんどん溯ったら、小さなポケットアルバムに3枚のスナップがあった。日付は2001年11月9日となっていた。それをもとに思い出を手繰った。山の会の山行に加えて…

昼過ぎて雨になった。秋霖というような寒々しい感じではないが、淋しさを感じさせるのは降られて雨に濡れる方にあるようだ。猛暑の夏も過ぎてしまえば少し寂しいし、色とりどりの花を咲かせていた庭も枯色ばかりが目だつ。 秋雨の時めく花も無き庭に 未曉 道…

寺の都合で今日父の忌のお詣りをしてもらった。 父の忌の香煙籠もる秋の雨 未曉 父の忌や読経もいつか秋の雨 未曉

為兼題「小鳥」 紫蘇の実に来る小鳥等の礼しきり 未曉 訪ふ小鳥鳥語わからぬ別れかな 未曉

私の部屋からウッドデッキに出入り出来るサッシ戸がある。真東を向いているので午前中そこから日が差す。明るく、すぐウッドデッキに出られるので至極便利だが、夏の午前中はたまらない。炎帝と呼ばれる灼熱の太陽が暴れまくり、部屋中がすぐ燃え上がる。そ…

昨日の陣川石仏巡り 野仏に置かれて木の実日を集め 未曉 栃の実の落ちて寄り来て団居けり 未曉 夜、フランス料理を食べてピアノを聞く、甥っ子のレストランコンサートに出席した。私にはフランス料理も似合わないし、ピアノも分からないけれど、秋の夜の過ご…

陣川・八十八ヶ所巡り石仏群

一気に秋闌の蝦夷松山へ行った。Yamaさんは八十八ヶ所巡りの石仏を写したいという。私も吟行と鳥雲の表紙取材が出来る。 陣川温泉から悪路を300Mほど車で行くと、我々が通称ロータリーとよぶ十字路に出る。そこに車を置く。その辺りが八十八ヶ所巡り…

今夜も見事な月の空になった。30分ほど月の出が遅くなる。待たなければならない。満月の次の日の月を「立待月」という。立って待つほどに出てくると言う意味だそうだ。ちなみにその翌夜は「居待月」で座って待つ、その次の日は寝て待つ「寝待月」になる。 …

中秋の月。野紺菊、黄金菊、薊、柳蒲公英、薄などを横津から採ってきて、栗の一枝を町内の空き地に自生している木からもらい、鬼灯を我が家の庭から剪って供花とした。 ようように端山を出て月の街 未曉 夜もう一度月見にウッドデッキに出た。薄を採ってきた…

青雲時報縮刷版刊行委員会解散という名の飲み会があった。解散にふさわしい寂しさの風が吹いていた。退職後の平々凡々の日常に大きな遊び道具を与えられたような二年間だった。なしえた原動力、50年前の友情を誇りに思う。 大雪に雪かもしれぬという。わず…

評価が欲しくて投稿している句誌が届く。そこには三ヶ月後くらいの句誌のための兼題が提示される。三か月先だから季節を詠む俳句としては今季体験できていないことを句にしなければならない。 ○1・歳時記で兼題の本意を勉強する。○2・兼題を出した選者の解…

駒ヶ岳 それぞれの秋思留めてシャッター音 未曉 剣が峰おそひて逃げて秋の雲 未曉 岩桔梗咲き残りけり火口原 未曉

駒ヶ岳で 馬の背に出て秋の風にあふ 未曉 見下ろせば大沼小沼まだ残暑 未曉

運転免許更新

誕生日に半月ほど速いが今日運転免許の更新に行ってきた。視力低下が気になっていたので一月ほど前に受診した眼科医が「調子が良ければパスするし、ダメかもしれない境界です」と言われ「ダメなときは眼鏡を変えたり、白内障の手術をする必要があるかもしれ…

駒ヶ岳(2)

団体で、良い天気に合わせて三日前までに申し込み、携帯電話必携の上前日にゲートの鍵を借りなければならない登山というものを、なかば意地になって実現させた。受益者負担という名の自己負担の考え方はすぐ採り入れたのに、自己責任と言う考え方を持てない…

駒ヶ岳

事前申し込み制という制約を伴って解放された駒ヶ岳登山が遂に実現した。いつものメンバーに縮刷版仲間を誘って総勢九人。ゲートの鍵を預かってきているので、ジュンサイ沼の所のパーキングエリアでいったん集合した。グリンピアの十字路を右折すると、駒ヶ…

この季節になると桔梗町という町名が好きになる 庭ゝの桔梗を巡り桔梗町 未曉 夕食後ニュースを見ながらごろんと横になったら、西を向いた窓に三日月が見えた。十五夜前の新月から五日頃までの月を夕月と言うそうだ。 夕月や窓一枚にはまりけり 未曉

為兼題「小鳥」 訪はれても分からぬ鳥語小鳥来る 未曉 「秋の雨」 秋雨や外人墓地の国境 未曉

外人墓地 母国語の墓碑銘しるき秋夕焼 未曉 秋草や外人墓地に国境 未曉

中華会館百周年記念シンポジュウム

「函館中華会館100周年記念シンポジュウム」に参加してきた。 中華会館の中の関帝壇、書、画、工芸品など説明を受けながらじっくり見ることができた。百年前の建設時ほとんどの祭具や調度品、芸術品を本国から持ってきたというがさすが漢字の国、扁額や書…

厚沢部土橋レクの森 懸巣鳥鳴く森や倒木更新中 未曉 ひば爺さんぶな婆さんの声や秋 未曉

厚沢部町土橋レクの森へいった。草の実を中心に植物観察学習会になる。 草の実の声の挙がりしあたりにも 未曉 薄い紫を帯びた吊舟草と黄色く少し大きい黄吊舟が印象に残った。美しさもさることながら、船出できない舟も哀しいことだ。 つながれてゆるるばか…

枕元のスタンドの熱が疎ましく感じなくなった。北海道は暑さが開けたらもう秋が深まっている。 句誌読めば読むほどに秋深まりぬ 未曉 遠吠えまでも澄んで聞こえる。僅か二日三日の違いなのに。一枚のタオルケットがちょうどいい。日を消す。今日は新月だ。 …

さしもの長い夏が終わった。夜半の豪雨、昼の風、その風の乾いてゆく感じがまちがいなく季節の変わり目だった。目に見えたような気がするほどの夏の終わり、秋の始まりだった。 去る夏を軽く成り行く風に見し 未曉 学校に行き渋る子どもがいた。夏休みが明け…

激しい雷雨が待ちを洗った。 天も地もさはらぬ神やはたた神 未曉 過ぎるとすぐに残暑の日が車の中の空気まで燃やす。 浜灼けてかな文字のごと寄り昆布 未曉 夜半も激しい雨音で目を覚ました。この頃は狂ったような降り方をすることが多い。椴法華の人たちは…

町内会の草取り日。朝から暑い。少し草の伸びに勢いが亡くなった気がする。 お喋りを背でしている草取り日 未曉 遅く植えた向日葵が家陰の二、三本を除いて咲いた。皆向日葵らしく日に向かっているので家の中からだと花の裏側だけを見ることになる。 向日葵…

気のせいか夕焼けに秋の気配を感じる。 夕焼けて紅魚となりぬ鰯雲 未曉 シルエット西日二人に二分され 未曉

久しぶりに設定した飲み会。台風崩れの低気圧がまだ残っているのか函館駅に着いたら雨が降っていた。 居酒屋に友を待たせて夏の雨 未曉 小降りの間に電車に乗って小降りの間に飲み会の場所に着けた。二次会に流れる頃には雨も上がり、風も涼しくなっていた。…

古志九月号が来た。先月の二句掲載から今月は三句掲載になった。自分が好きな俳人に認めてもらえるのは嬉しい。手探りでの俳句作りに方向性のようなものが見えてきた。 鰯雲目蔭に明日を見る漁師 未曉 それに引き替え今日の句会では一点ずつ二句とってもらっ…

今日から九月。暑い。それも後一週間は続くという。今日は風のあるときだけ目的を持って身体を動かしたがただ暑いときはだらしなく時を過ごした。頭を使ったのも夜になってからだ。 明日の句会に持っていく句の推敲をしてる内に句意が変わり俳句も変わってし…