2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
木蓮の白の生るるや暮れなずむ 未曉
ビールは真夏にふさわしい夏の季語だが、北海道ではこれから蝦夷梅雨と言われる時季までの、カラッとしたさわやかな乾燥した喉にも格別のうまさがある。 ビール干す昼にけじめをつけるごと 未曉
娘と春の大沼を訪ねた。といっても、娘は水芭蕉と駒ヶ岳に狙いを絞った写真が目的。私は句作り。娘の自転車を積んでいって現地別行動にした。 ゴールデンウイーク初日、混むのかと思って早めの行動だったが、昼近くになっても人影はまばらで静かだった。遊覧…
臆病が命でありぬリスの春 未曉
延齢草派手が似合わぬのも一生 未曉 一輪草群れ咲くほどに一輪草 未曉
函館山を歩いた。一輪草、蝦夷延胡索、延齢草、片栗等が見られた。花には少し早いようだったが、陽気は暖かく歩けば少し汗ばむ絶好の山歩き日和となった。 宮ノ森から七曲がりコースを登った。コースの肩に当たる展望場所では函館山で始めてのパノラマに恵ま…
春日影母に供へし素甘かな 未曉
がんぜなくはしゃぎし庭に春の雨 未曉
海空の光の桜鱒釣れる 未曉
あたたかや訪問介護陽の中に 未曉
為兼題「夏来る」 膝白きサッカー少年夏来る 未曉
駒ヶ嶺を真っ正面にひこばゆる 未曉
変わりなきお薬手帳鳥曇 未曉
為兼題「端午」 兄弟の長じて狭き端午の膳 未曉
為兼題「立夏」 夏来る自転車の子の脚伸びやか 未曉
一駅を乗り過ごしたり春の昼 未曉
為兼題「端午」 べこ餅の芯もべこ餅端午の日 未曉
函館の浜風四月(よつき)啄木忌 未曉
ゴミ出しに外に出たら三兄弟の登校にぶつかった。このごろはお兄ちゃん、双子の元気な方、次におとなしめの方と十歩ぐらいづつ離れて家を出る。家を一歩出れば兄弟よりも学校や友だちに心が向くようになったのかもしれない。なにやらいうお母さんの声がした…
新聞にミシュランガイド道南版が出ていた。☆がついた蕎麦屋はなかったがその次のランクとして3店出ていた。食べなくても情報を集めるだけで選べそうな店が選ばれているような気がする。 西部地区にあること。手打ちであること。カネ久山田を除けば観光客に…
久しぶりに風邪をひいてしまった。油断である。湯冷めをしてしまった。咳が出るようになったが薬が無かったのでしょうが湯や葛根湯を飲んで早めに寝た。しかし翌朝もすっきりしない。喉も少し痛いし熱を測ったら37度5分ある。日曜日だったが、売薬を買って…
つちふるや黄土はいまだ豪傑譚 未曉
東京の次女から電話があった。今東京は桜が満開だという。あちこちの桜がきれいなのでとりたてて席を作っての花見はしないけれど十分楽しめると言っていた。勤務している会社が目黒川の近くなのでそこの桜は堪能できるようだ。 見ゆるごと受話器に目黒川の花…
地虫出ず一つの脚の穴にあり 未曉
海峡に春潮月を流しけり 未曉
夜半、目が覚めたら窓から月の光が差している。そう思いたいのかひとときの冴え冴えとした光からやわらかくクリーミーな月に見えた。 春の夜や老老介護眠りけり 未曉
春嵐弓なりの国弓震え 未曉
春の朝二度寝の鼾吾にあり 未曉
これからの春や遺りし花器(はなうつわ) 未曉
四月一日、未曉句集(一)ができた。1L版32ページ、15句、限定三部である。 俳句結社の多くがその主宰をなぜか世襲のようにつなぐことが不思議でならなかった。日本舞踊や華道、茶道などの家元に多く見られるような世襲制は俳句にはなじまないような気…