2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

歳時記から拾って習作「夏シャツ」 風呂屋出て夏シャツ肌を離れたり 未曉 半袖や小さき覚悟して出でぬ 未曉

三角山から俯瞰した。さまざまな木がさまざまな色で新緑を競っている 山渺渺新緑の諧調限りなし 未曉 噴火湾から押し寄せた雲海が南茅部の海岸の山で行き場を失っている 雲海の彼岸で誘う活火山 未曉

袴腰岳・達成感

今日の袴腰には二つの目的があった。一つは「桜休み」(私が勝手につけたポイント名)の花見であり、一つは先日建てた頂上看板の補強工事である。 第2登山口からトラバース路、椴松の植林帯、逆くの字のトラバース路を登り、斜度も無く気持ちよく歩ける林間…

歳時記から拾って習作「片蔭」 片蔭の花壇をおほう廃業店 未曉 々 「金魚」 廃校の金魚の池に呼ばれたり 未曉

妻の菜園用苗の購入に付き合う 花苗やカタカナばかり庭に立ち 未曉 トマト苗花三つつけ買はれ行く 未曉

「田中屋」=東京銀座

そういえば連休、東京に行ったときに蕎麦を食べていたことを思い出した。直前、桔梗庵の主人から、「銀座松屋の田中屋でそばを食べてきた。美味しかったよ」と聞かされていたので、歌舞伎を見るついでに行くことを決めていた。 前日、鎌倉で人に圧倒されて何…

我が家の満天星つつじがたくさんの花を咲かせた 満天星の万朶となれや鈴鳴らせ 未曉 満天星や鳴りたるはずの音探す 未曉

廃校舎チューリップ背を競ひけり 未曉 廃校舎児童机の登山届け 未曉

廃校舎窓窓窓の五月晴れ 未曉 緑陰の橅の樹肌や頬つけて 未曉

矢越岳 満足

廃校となった矢越小学校を目当てに浜道路から沢伝いに細い道路に車をを登らせた。対向車を交わせない狭さだ。学校はあったが登山口は見つからない。さらに奥に進み、見当だけで登り始めたがどうも違うらしい。結局、学校の玄関に入山届けのノートがあり、そ…

NHK俳句、選者正木ゆう子兼題「泳ぐ」 最初の赴任地島牧の夏 海の子供は海の子供だった。 底を這う海の子どもの泳ぎかな 未曉 海草をかぶりて泳ぐ半魚人 未曉

一本の桜吹雪を見届けぬ 未曉 NHK俳句選者正木ゆう子6月兼題「泳ぐ」 水地球小さき虫で泳ぐなり 未曉

終日五月雨るる 五月雨の軒下に見ゆ数へたり 未曉 五月雨や遠き人のみ思はるる 未曉

季語「杉落葉」習作 杉落葉栗鼠音も無く旧山道 未曉 袴腰への登山道の脇にヒメイチゲがしっかり咲いていた ヒメイチゲ在り山霧の濃淡に 未曉

朝目覚めて今日のことを考える。曇り。リラの花が咲いている。 何しようリラ目立ちたる曇り空 未曉 哲学の無い政治家の政策だけが一人歩きをしている。 リラ冷えや朝刊を閉ず見出し見て 未曉

七飯俳句サークル6月兼題「栗の花」 栗咲く香吐き尽くさんや遠吠へで 未曉 栗の花闇をたたみて匂ひけり 未曉

袴腰岳に頂上標識建てる

私の都合であまり天候がよくないけれど今週の山行をすることになった。今朝行き先も集合時間も連絡しあうと言うことだったが、Yaさんからの連絡は「できていたら袴の頂上標識建ててしまおう」ということだった。私が看板を背負って、YaさんとKuさんが支柱と…

三森山への車中、新緑が山肌を彩り始めていた。 百色の諧調見せて新緑す 未曉 アイヌネギの根元、網状の鍔のような皮をとると真っ白いネギ肌が現れる アイヌネギ昨日の雨もにほわせて 未曉

今日は母の日 カーネーション仏花の中に求めたり 未曉 七飯俳句サークル6月兼題「短夜」 カーテンに短夜残し会議の日 未曉

三森山のアイヌネギ採り

もし、人間を狩猟型と農耕型に分けるとすると、私は農耕型だと思っている。猟銃で獣を打つことを非情だと感じたり、それ以前に獣に相対することを恐ろしいと思ってしまうような気がする。有るか無いかはっきりしない所で獲物を探すことを非効率的だと思った…

五稜郭公園に桜を見に行く 花の雲アニメシートの老三人 未曉 花の海底にはじける若き声 未曉

娘が植えた梅が去年より数を増やして花を咲かせた 梅咲くや植えし娘に見られずに 未曉 郭公の声が聞こえると運動会の準備で落ち着かない日々を思い出す 郭公の声の行方に白線引く 未曉

かの川は流路正しく春の水 未曉 嶺に行け畑波家波花の波 未曉

ヒマラヤで夜星になる夏山家 未曉 七飯俳句サークル六月兼題「短夜」 短夜の思ひあちこち潮溜まり 未曉

七飯俳句サークル六月兼題「栗の花」 枝高し嫗一人の栗の花 未曉 「短夜」 短夜の迷ひそのまま防波堤 未曉

明早朝帰函の夜、東京の娘たちのアパートで 柏餅五月五日を乾きけり 未曉 そろひたる家族夜中の冷素麺 未曉

今回の東京での目的の一つ歌舞伎鑑賞を家族4人で 初めての歌舞伎銀座は夏浅し 未曉 素麺が食べたいと娘朧月 未曉

人を見に行った感の鎌倉、横浜中華街歩きに疲れ娘たちのアパートに帰る 盆栽の影並べたり朧月 未曉 家族分つひ買いたるや柏餅 未曉

東京の娘たちの顔を見に行く 朧の夜缶のぬるむを気にしつつ 未曉 夏料理ガラスの色の氷敷き 未曉

今、坂口さんのブログで話題の黒文字の木を袴の登山道で見つけて 黒文字の香りの枝を持ち歩く 未曉 黒文字の枝捨てられずけもの道 未曉