2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

蜘蛛の陣

蝦夷梅雨 蜘蛛の陣三日の雨を張り落とし 未曉

サングラス

サングラス仄かなるもの拒否したり 未曉

サングラス

サングラス吾の何処何見られをり 未曉

端居

端居せむ隣に大き✕印 未曉

蜘蛛の巣

蜘蛛の巣をこはし花剪り念仏す 未曉

都草

自粛していたわけではないけれど、タイヤ交換で腰を痛めたタイミングが三密を避ける生活行動と重なって結果的に「歩き」から遠ざかっていた。ウォーキングの距離を徐々に延ばしながら慣らしてやっと昨日駒ヶ岳山麓を歩いてきた。 ベニバナイチヤクソウ、クモ…

西日

西日射す吾にもかほど長き影 未曉 塗装終わり 時間は掛かったが単純作業の繰り返しと開き直った丁寧さでなんとかやすりがけはうまくいった。しかし塗料の性質と理解、その塗りの技術の付け焼き刃的施工が失敗と大きな塗りむらをとなって残りがっかりな仕上が…

夏の宵

夏の宵余してメール投句かな 未曉

端居

車庫の車を出し、ブルーシートの上にテーブルを置き、ネットで見たHOW TO動画のとおり120番の紙やすりで研ぎはじめた。何かはかどらない気がして100番に換えた。心持ち削れてきた。とにかく古い塗装を剥がさなければならない。畳一枚分が恨めしい。そ…

夏至

夏至の日を自粛記念のD・I・Y 未曉 「お父さん忙しくなかったらテーブルのはげたところきれいにしてよ」と妻に言われたのが発端だった。「うわー、面倒くさい」と思ったが、毎日が日曜日の年金生活15年、忙しいことを忘れるほど非生産的な日常が板について…

夏の空

夏の空元町坂道叢に 未曉

ぶたな

散歩コースの途中にケーブル放送やネット関連を扱う「NCV」という会社の社屋があり、その一角の公園にぶたなが一面に咲く原っぱが作られている。近所の保育園のお散歩目的地になっている。保育士さんがぶたなを輪にして冠を作り始めると、園児たちがぶたなを…

不揃ひの不揃ひを食ぶもらひ苺 未曉

蟻いそぐ 蟻急ぐ頭上に誇るべき獲物 未曉 その石は俺も踏みたや蟻いそぐ 未曉 蟻急ぐ疲れも愚痴も酒も無し 未曉

白シャツ

白シャツや他人の肌色問ふなかれ 未曉

青田

蒜沢川を歩き、鴉の警戒鳴きを聞いて、また黒い上着を着てきたことに気づく。頭の上を飛ばれるのもいやなのでその上着を頭上に振り回しながら鳴き声の下を通り過ぎた。本当に黒い色のものを着ているから警戒されるのかと思いながら少し歩いて振り返るとその…

南風

ベイエリアから元町を歩いた日は風があった。6月だから風はまだ肌に温い感じはなかったが、南風だった。この風が吹くと梅雨めいた天気が始まる。いつも一人「昔は梅雨なんて無かったよな」と呟く。そしてその後の夏を覚悟する。 南風の波ここより蝦夷地旧桟…

ヨット

ヨットにも風洋風の窓開ければ 未曉

石楠花の花

石楠花の花の色して止まぬ雨 未曉

夏の空

常盤坂 名の坂の叢に消ゆ夏の空 未曉

ヨット

兼題「ヨット」習作 新島襄密航の岸ヨット舫ふ 未曉 ヨット交ふかつて黒船開けし港 未曉 昨日家族でベイエリアに出かけた帰り、一人降りて旧桟橋から西浜岸壁、常盤坂を最上部まで登ってきた。帰りはマスクやむなし市バスを使った。標記「ヨット」の取材が直…

パンジー

札幌からの高速道路にやがて繋がる函館新道が蒜沢川を渡る所から、蒜沢川に沿って国道五号線まで下る遊歩道が私のウォーキングコースの一部になっている。蒜沢は函館市と七飯町の境界で、わたしはその七飯町の際を歩いていることになる。遊歩道は最近できた…

兼題「蟻」習作 蟻一匹踏まんとしたる石を急ぐ 未曉

玫瑰

道は無し影玫瑰に花と棘 未曉

夏来る

人の間と書いて人間である。つまり人は一人で生きられないということであり、人と人との間には越えられない「間」があるということでもあろう。近頃人と人の間、人と物事の間に「距離感」という言葉が使われる。わたしのような優柔不断な人間にとって「距離…

鴉の子

昨日歩いたところは蒜沢の沢地形の底になる。しかし明るく田が開かれていて谷の感じは全くない。それでも左岸は樹木が覆っていて上部の住宅を隠している。右岸の道を歩いていると子がらすでもいるのか鴉が私を警戒してか前後を飛び、鳴き声が止まない。新聞…

いぬふぐり

先日、おやっと思うところに老夫婦の姿を見つけ後を辿ったら、蒜沢と畑の際に一筋の道が続いていた。農機具が通った轍があり、草に覆われていたり森の雰囲気があったり耕地が迫っていたり変化があるし、20Mくらいしか離れていないのに行き交う車を気にし…

団扇

新型コロナウィルス感染症の収束が見えない。新しい生活行動様式が大事だそうだ。困ることも多いが好都合なこともある。世間話というのが苦手な私には、ソーシャルディスタンスというのは少し気が楽だ。 団扇風入れてソーシャルディスタンス 未曉

更衣

昔6月1日が高校生の制服更衣の日だった。たしか生徒手帳にそのことが一項書かれていたように記憶している。我が家は男兄弟で代々お下がりの学生服に、カラー、白線の学生帽子を当たり前のように着ているだけだったから頓着なかったし、もしかしたらこの時…