2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

曝されて屈葬墓群一花草 未曉 千の春経て屈葬者輪郭線 未曉

「さらしなそば山田屋」湯の里

千軒蕎麦を食べるため、空腹をこらえて江差から松前を回ってきたのに定休日だった。空腹も限界になると、頭が食うことにフル回転し、結果湯の里の山の中の蕎麦を思い出した。前にも一回食べているが、味を確かめておこうと思って看板で曲がった。山の中と言…

侵入者恋う青鷺を右左 未曉 水鏡ナルシストめく水芭蕉 未曉

駒ケ岳山麓

大沼の国際セミナーハウスに車を停め、園内の水芭蕉を楽しんだ。近くにアズマイチゲの群落があると言うので、一度大沼周回導路に出て沼に流れ込む川を越して再びセミナーハウスの裏に回りこんだ。残念 あのまま谷地に道を探して進めばよかったようだ。アズマ…

水仙を残して転居老夫婦 未曉 鯉幟新しき家々見下ろして 未曉

水芭蕉脇に哲学座禅草 未曉 襟閉じて何思う夜や水芭蕉 未曉

「はし膳」(2)

青春早期のその後 私は初めての事柄への対応が嫌いと言うかすごく下手である。つまり、見通しのもてない事に対して取り組めない。臨機応変能力はほとんど無い。逆に、一度経験するとそこを変えようとせず飽きずに利用することになる。蕎麦屋も例外ではない。…

「はし膳」(1)

青春早期(ガキの頃) 久しぶりにはし膳の暖簾をくぐった。いつものように入ったすぐから奥へ伸びるカウンターのその奥のほうに席を取る。少し目線を感じる。目線を感じられるほど私はこの店に来ていたし、目線を向けられるほど久しぶりと言うことかもしれな…

春光となりて波止場の白ペンキ 未曉 春菜売る函館弁で皺の手で 未曉

青白き背を海峡に鳥の春 未曉 囀りや道見つからぬ吾がいて 未曉

笹鳴きや近づくはずが背に聞こえ 未曉 七曲りカラスに追われ一花草 未曉

函館山

青友山歩会(仮称)の第一回の目的地を「函館山」として、今日はその下見のつもりで出かける。駐車場の様子と、雪の状態が主な目的である。 9時半に着くと駐車場はほぼ満杯、管理事務所のアプローチに乗り入れなんとか止める。 9時には入れないとだめかも…

声真似るカケスの恋や憐れなり 未曉 波に雪に砂冷え冷えと啄木忌 未曉

明けきらぬ渓に道あり蕗の薹 未曉 子の傍へ転居の夫婦戻り雪 未曉

七飯岳(雪)

今日を逃すとしばらく好天が期待できないための山歩きとなった。今日の楽しみは、尾根への取り付き斜面の福寿草である。昨年は4/18に満開だったけれど、雪が多かった分今年はどうだろう。林道部分にちらほら見え出した黄色い花は、取り付き斜面にたくさん…

何なすや春日予感につい立ちぬ 未曉 靴下を脱いで春日の床に入る 未曉

シーフード

スパゲティ=シーフードミックス にんにくをスライスしオリーブオイルで香りを出すように炒める。そば用の一味唐辛子を多めにふる。溶かして水分を切っておいたシーフードミックスをいれホールトマトを3分の2カップくらい加えて火を通し仕上げに白ワイン、…

座禅草音無き雨の野に山に 未曉 おのおのが悟りを向いて座禅草 未曉

ダケカンバ雪の圧政祈る手足 未曉 林間の全てを道にスノーシュー 未曉

横津岳(雪)

今シーズンはスキー場が閉鎖されたため閉まっていたふもとのゲートが今日オープンするとのこと。そのゲート前に行くと丁度、ゲートが撤去されたところだった。冬タイヤを履いていた工藤さんの車に載せてもらって空いたばかりの道路を登った。昨年暮れは、こ…

NHK俳句5月兼題習作 「緑陰」 緑陰や水筒高く喉で呑み 未曉 「幟」 門口に小さき幟小さき家 未曉

棒を振り抜け道行く子百千鳥 未曉 それぞれに時と木を選る百千鳥 未曉

しらうおや死の瞬間を箸先に 未曉 吉兆と妻うぐいすは西を向き 未曉

春陰や明かし地平は線のまま 未曉 春寒を残す抜け道女子生徒 未曉

アメダスルート(雪)

集合場所のダム駐車場はまだ雪があり、わだちがしばれて残っている。私の車でダムの上の管理棟の駐車場まで上がる。案の定除雪はそこまでで10時05分ツボ足で出発した。いつもは車で難なく過ぎてしまうダムに沿った道は歩くと結構長い。スノーモービルの影響…

和かんじき凹痕の蒼ゆらめきて 未曉 春めくや女店主の津軽蕎麦 未曉

小さき花開けぬままに雪の果て 未曉 月曜日余寒の雨に人遠し 未曉

板前の話とともに蕗の薹 未曉 海山の今を天ぷら街春宵 未曉

酔い耳に命の声か地虫出る 未曉 菜箸の先で白魚吾を見る 未曉