2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大沼吟行句会投句外句 一団の異国語アキノキリンソウ 未曉 空びくを覗くや沼の初紅葉 未曉

鴨せいろを食う。 焼き葱の歯に音残し蕎麦終はる 登校の子たちの服装に暖色が目立ってきた。陽射しが白っぽく感じられる。 秋の朝パステル画めく登校児

大沼吟行投句外句 駒が峰を模して公魚網渇き 未曉 裸根を沼に伸ばして薄もみじ 未曉

七飯俳句サークル、大沼吟行。 虚子の句跡を訪ね、大沼湖畔を歩き、川魚料理の店で昼食を楽しむ。行程だけを書くと優雅だが、鯉のあらいとかジュンサイの小鉢を前に箸も伸ばせぬ苦吟の三句だった。 薄もみじ下を急がぬ車椅子 未曉 若栗のイガやはらかく師弟…

月は十六夜という。 十六夜や影いっせいに立ち上がる 未曉 十六夜や白き箸置き娘の土産 未曉

[]季語閑語

朝、近所のTaさんが玄関にイガの付いた栗の枝を置いてくださった。木地挽牧場まで芒を採りに行ってきた。ノコンギク、コガネギク、マツヨイグサに家の酸漿を加えて月の出を待った。九時ころ、日光のそれよりもくっきりと真っ黒な陰がウッドデッキに投影され…

朝、大川の農道を歩いた。実りの秋である。 運ばれて葱も農夫もやはらかく 未曉 帰り、新道脇の昼顔に目が留まる ひるがおや花芯に蜂を抱いて揺れ 未曉

季語閑語

*[季語閑語] 袴腰のケルンへ 竜胆やケルンに積みし山の歌 未曉 その夜十三夜の月が明るい。袴腰のケルンも照らしているだろう。 忠夫さんケルンとなりて今日の月 未曉

今年のリンゴが新道沿いの農園で直売され始めた。 直売の林檎と夕日袋詰め 未曉 背後の果樹園では未収穫の林檎がたわわに実をつけていた。 大夕日林檎は数で応へけり 未曉

一時の爽やかさはどこへやら今日は暑い。日差しよりも空気が生暖かい。函館の彼岸にふさわしく風も強い。墓に詣でた。父には酒、母にはすあま、そしておはぎにスーパーの出来合い果物供物。そして家族分の線香。 墓地覆う葉ずれの音や秋彼岸 未曉 善き顔の行…

韓国に旅行した娘の韓国土産が届いた。土産はすべてハングル文字だが、娘等の一筆も添えられていた。 ハングルの土産と子等の秋見舞 未曉 今日は夏がもどってきたかのように蒸し暑かった。しかし、夕方風呂上りの格好で外にはいられない。 肌寒や脛毛さわめ…

季語閑語

*「季語閑語」 大野、匠の杜 霧雨に海底のごと谷の闇 未曉 大野平野 うなだれし案山子もありて夕暮れぬ 未曉

薬を出してもらうだけでも二月に一度は診察してもらわなければならない。 肌寒や徐脈の腕を突き出しぬ 未曉 肌寒や看護師青きカーディガン 未曉

昨晩は外食にしようと言うことででかけた。ビビンバもいいなと車を走らせたが、結局和食になった。久しぶりに「さくら」に入る。団体の予約があるらしく思いのほか混んでいた。会社の飲み会かな?と思ったが若い人から老人もいる。他のグループにもお年寄り…

NHK俳句9月兼題「天高し」投句 目薬に口まで開いて天高し 未曉 「柿」 柿木箱開けては懲りず渋を喰ひ 未曉

秋刀魚の甘露煮と唐黍…埼玉の娘たちに北海道の秋を送った 見栄えより味の唐黍子に送る 未曉 買って送ろうとしたら懇意にしている農家の奥さんからおいしそうな唐黍を貰った。 もらひ黍茹でられながら送り黍 未曉

余市岳・キロロスキー場の陰

案の定、前峰の下りでハイマツの根が作る段差で体制がひねられたとき足が吊った。伸ばすのはいいが曲げると吊る。歩こうとすると腰から尻を抜け、周り込むように右ひざの内側まで硬直する。みんなに迷惑をかけることになるなと暗澹たる気持ちになった。しか…

余市岳・リゾートスキー場の陰

早朝、3時起き、薄明の5号線を走って8時10分にはキロロスキー場最奥マウンテンホテルの駐車場に着いた。そしてがっかりした。林道へのゲートが閉じられている。錠前を確かめる前に、一般車両の乗り入れを禁止する旨の掲示文が眼に入ってくる。3.7キ…

余市岳に登った。スキー場を登るような登山だが、リフト駅などを見なければ変化もあり楽しい。山火事で白い樹幹だけとなった山頂の這松群とそれにまつわりつくようなナナカマドなどの紅葉が見たことの無い景観を見せてくれた。 這松に実を捧げたりナナカマド…

台風が去った翌朝、玄関前は枝からもぎ取られ、切り刻まれた緑色の葉屑があちこちにへばりついていた。 生々し葉屑あちこち野分あと 未曉 誰かの「美しい日本」以来ますます言葉に意味が薄れてきた。 言の葉にコスモスほどの色も無し 未曉

「ふれあい」・新そばを楽しむ

いただいたチケットに「新そばを楽しんでください」とあった。期待にたがわず、箸でつまんでそのまま一口、口と鼻を新そばの香りが打つ。水切りもいいので舌触りがそばになっているし、角が立っていてくちあたりもいい。ついもう一口そのまま食べてしまうほ…

そば打ち愛好会「ふれあい」の新蕎麦を味わう会が北斗市であり、その蕎麦券をもらった。トンボが舞う大野平野を横切って車を走らせた。 秋の昼市民ホールの蕎麦打ち会 未曉 新蕎麦や打つ人余る愛好会 未曉

落ちリンゴフルーツロードを運ばれて 未曉 肌寒や夕べに座る石白し 未曉

台風9号が隣家のもみじの枝を折った。Yaさんの電話ではプルーンの実が収穫を前に落ちてしまったそうだ。あわてて我が家の残り少ないミニトマトをずぶ濡れになりながら採った。一応青森や七飯のリンゴ農家を思いやった。 台風の針路の真中我が家あり 未曉 …

来月の兼題が出た「林檎」と「肌寒」である。頭の中に出てくる林檎は昔のことや林檎にまつわるエピソード的なものばかりで観念的になりがちなのだが…。 子どもの頃の我が家のデザートはほとんど林檎だった。「雪ノ下」とかいう安いリンゴだ。 四つ割りの林檎…

今日は「野分」。車を城岱牧場に走らせた。牛がのんびり草を食んでいた。「野分」のイメージとはほど遠い。今までの旅の中から風の情景を思い出した。 堰堤の背鰭走らす野分かな 未曉 熊注意笹騒がせて野分かな 未曉 野分中熊除けの笛音高く 未曉

句会が迫っているのに肝心の兼題句が難しい。まず「秋団扇」 本棚にねぶた絵見せて秋団扇 未曉 捨てること常になりけり秋団扇 未曉 内緒話秋の団扇や水模様 未曉

NHK俳句の兼題「秋灯」に合わせ、部屋の照明を机上を照らす灯りだけにした。壁一面に貼っている志功のカレンダー絵が浮かぶように眼に入ってきた。 秋灯や志功板画にこぼれけり 未曉 我が家の裏は高架橋はあるものの人家は無く、広い畠の向こうに函館の灯…

コンサドーレ応援

年に一度の函館開催のコンサドーレホームゲームを見に行った。毎年見ている。毎年同じアウェイ側SA席のそれもゴールラインの延長線上に座る。周りには赤と黒の縦縞レプリカユニフォームで応援者を自己主張している人たちがたくさんいる。若者や子どもだけ…

スーパーの氷水に浮かぶ秋刀魚を見て、昨年釧路港で岸壁に打ち捨てられた活きのいい秋刀魚を思い出した。Yaさんが尻尾を持って立てても真っ直ぐ立つほど活きが良かった。 秋刀魚立て驚くポーズ釧路港 未曉 また、厚岸のKaさんの庭での秋刀魚バーベキュー…