2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

札幌東区・春のすけ

コンサドーレの試合が1時からなので時間がない。デパートでの買い物もあったのでそのついでに本屋の立ち読みで駅近くのそば屋を探した。駅から5丁の所にあるこの店の名前を見つけた。先日函館の本屋で見た雑誌にも載っていた名前だ。歩いて15分、11時…

SB自由席

札幌ドームでコンサドーレの試合を見るときはSB自由席で見ることに決めている。そこではゴールラインの延長線上に座席をとれるからだ。一見コーナーの後ろで見づらい感じはするが、遠い方のゴール前をあきらめれば、中盤のボールの奪い合いからオフサイド…

兼題「歌留多」やはり北海道人としては「板歌留多」を詠みたい。 書も歌も読めぬ十六歌留多会 未曉 ひらがなの札を守れと板歌留多 未曉

私が子どもの頃の年末年始との違いが大きいためか、「師走」などという題を考えているとつい昔のことばかり思い出してしまう。 亡き母のすぐ現れて年用意 未曉 夕暮れの汐泊川にコクガンを見た。 黒雁の紅き水かき冬の夕 未曉

樹氷となって横津山上の木々は厳冬を越す。必要なのは自然に逆らわないたおやかさと耐える力だ。春まで。 耐へること待つことに変へ樹氷群 未曉 今年最後の横津だろう。 道消えて山上台地膝の雪 未曉

まだ下のゲートが開いているというので初冬の横津を歩いた。除雪が上のゲートまで入っていた。路面にへばりついた雪がアイスバーン状態になっていたが快適に慰霊碑横の駐車場まで車で行けた。調子に乗って烏帽子までと思ったが、最終レーダーからの道は雪が…

兼題「師走」 私にも合わす辻褄あり師走 未曉 野良猫に頬杖ほどく師走かな 未曉

兼題「師走」陰暦十二ヶ月の和名の中では最もポピュラーだが、その分固定的な観念があって難しい。出来たと思っても何回か口にしている内に類想句があったような気がしてつまらなくなる。自分の心象を句にしたつもりでもそれはぬぐえない。 子のように待つも…

兼題「熱燗」傍題「焼燗」 それほど飲めるわけでもないのに雰囲気だけで飲む傾向が強い。 若い頃は「野武士」という3尺四方の囲炉裏を囲む店で飲むのが常だった。炭火の上で焼かれる魚の傍で小さな鉄瓶に入れられた樽酒も焼かれる。酒の肴は江戸っ子のママ…

兼題「熱燗」習作。 親父は火を守るが如くストーブの前を父の座としていた。ストーブの上の薬缶に入れた徳利で燗をしていた。熱いのが苦手で徳利をつまみ出すのはもっぱら母がやっていた。たまに父が上げる時は薬缶からあわててテーブルの上に置き、その後耳…

駅前の広場で東南アジア系の旅行者の一団がベンチに残っている程度の雪に喜んでいた。 異国語の歓声背で雪砕け 未曉 兼題「熱燗」 熱燗やチン待つ手持ち無沙汰かな 未曉

そういえば街が遠い生活になった。その象徴がこの窓外の枯野と言える。 街に出ぬ日を数えたり枯野雨 未曉 夜寝るときに窓の外を見て驚いた。いつの間にか雪景色になっていた。やはりこの景色を見なければ冬になった気がしない。反面もう戻らないんだと言う覚…

小さなお寺の前を通ったら境内に銀杏の落ち葉が溢れていた。アスファルトの境内の吹きだまりが、広がり細く、弧を描き盛り上がり鮮やかな黄色の模様となって次の風を待っていた。車道に面した石段の所ではゴミ袋に詰め込まれた昨日までの落ち葉が窮屈そうに…

厳密に言うと初雪ではないのかもしれないが、朝、窓の外に雪景色の見えた今日のようなときが初雪と呼ぶにふさわしい。その上、出勤の要もなく雪掻きの心配もない今朝程度の雪は、暇人には鑑賞気分でゆっくり眺められる。初雪は景としても半年ぶりの視覚への…

雨が続く。枯れ野に降る雨は冷たさを重さで感じる。降り続くにつれて重さを増してやがて雨雪になるのか。 重き雨三日の後の雪予報 未曉 もらった大根を風呂吹きにした。そば屋で買った蕎麦味噌があったのでそれで食べた。 風呂吹きに馬鹿練り箸の透きとほり …

元々好きだったけれど、私が好きな喜劇役者の二人が尊敬して止まない俳優としてもっと好きになった森重久弥さんが亡くなった。「老衰」という逝き方は俳優らしい演出があるのかもしれないが少し羨ましい気さえする。 老衰で逝く名優や冬日向 未曉 悪天候が続…

今日も雨の一日。 鈍色の街を隔てし枯野雨 未曉 そういえばあの人も亡くなったんだぁー 喪中葉書が毎日のように配達される。 今日二通喪中葉書や枯野雨 未曉

雨が降ると窓の外は高架橋と赤茶けた枯れ野だけになってしまう。もしかしたら高架橋だけでどこかと繋がっているかのような淋しさを錯覚する。その高架橋の行方さえも雨の煙の中に消える。 高速路行方煙りし枯野雨 未曉 天候にも因るが我が窓外をおおよそ決ま…

兼題「師走」 遠き日の街角に佇つ師走かな 未曉 木古内、亀川奥の桂岳に登った帰り、河口近くに寄って鮭の遡上の様子を見た。必死に上ろうとする鮭、水に佇ちじっとその弱っていくのを待っているカモメ…。目を食べられたのか、虚ろな黒い底なしの眼窩を曝し…

父の手の燗徳利に踊りし夕 未曉 年用意向こふの人のそこここに 未曉

先週寒波が来た。 明朝へ零下予報や月くまなく 未曉 久しぶりに便せんに万年筆を使った。 長き夜や吸い取り紙の鏡文字 未曉

先日夜、椴法華から凪ぎの海の傍を帰ってきた。 板状に沈黙の海霜夜凪 未曉 漁の火母珠無く子珠のまま凍てて 未曉

北帰行下北すでに冬霞 未曉 霜夜凪我が家に届く漁りの灯 未曉

先週の日曜日は寒かった。そろそろ冬支度と思ったが、暇人がこんな寒い日に外仕事をすることはないと日延べした。一週間待った甲斐があった。今日一日かけて満点星の雪囲いが楽しくできた。 温まれと真紅の色葉を根に集め 未曉 小春日 小春日に三つ居眠り一…

椴法華の築港は恵山岬と銚子岬に挿まれた入り江の最奥にある。ここに来て好調な烏賊つけの集魚灯がその入り江を塞ぐように岬と岬の間を繋いでいる。 岬繋ぐ漁り火白し冬兆す 未曉 Sakagさんの昨日のブログでつまらないことを考えてしまった。宝くじに当…

月一回の病院通い。医師の診察は五分とかからないが、薬を処方してもらうためには隔月に受診しなければならない。昨日は待たされた。聞くとインフルエンザワクチンの接種を希望する人が多いからだそうだ。人間観察で飽きないが、病院の待合室はそれがそのま…

俳句の雑誌に方言を使った俳句の募集が出ていた」。早速挑戦してみた」。 おがるてふ方言の地や山毛欅北限 未曉 だはんこき母はスケソの網はずし 未曉

昨日は10時に布団に入った。消灯すると皓々と月光が差し込んできた。動かぬのか動けぬのか風景が静止している。凍り付く前兆のように…。明朝は氷点下4度という予報だ。ふだん開けたままのカーテンを閉じた。 氷点下物みな磨き月天頂 未曉 今朝は析出したよ…

初雪。と言っても思い出したように数分舞い落ちるだけ。 地に着けぬ雪初雪と言ふべきや 未曉 初雪や風もてなして地に置かず 未曉 横津岳初冠雪。こちらの方が実感が伴う。

季題「手袋」 「手袋」は、そのまま子ども時代の思い出に繋がってしまう。 私は帽子や手袋をどこかに置き忘れてくる子どもとして母親にあきれられていた。あきれながら、小言も言いながらそれでも母は手袋を必ず用意してくれた。外遊びに命を懸けていた子ど…