2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

洗面がてら朝湯に入った。 露天湯の雪空破り沈みけり 未曉 天気はいいが、昨日の霙がフロントガラスに凍り付いている。宿から道具を借りて20分もかけて氷を落とした。窓から火の見櫓のようなもが見えていたので宿の塀越しに近寄ってみたらやはり鐘楼だった…

大あわてでタイヤ交換をし、一便遅らせてフェリーに乗った。「関東北部から北は雪になるでしょう」という天気予報には勝てない。青森上陸4時半、予定であれば、土湯温泉の川魚料理で一泊だったがしかたがない。霙が高いところでは雪、その中大鰐の旅館に飛…

明後日早朝から旅行に出る。中に母の忌日があるが赦してもらう。 母の手も手のぼたもちもあまあまと 未曉

せっかく庭の雪が消えたのに今朝はまた白色の世界に戻ってしまった。これからアンテナを一杯に広げて春を吸収しようとしていた福寿草も雪に隠れてしまった。真冬の時よりも我が家の外壁のうす緑色が寒々しく見える。 古りし家内弁慶に戻り雪 未曉

大荒れと言う天気予報が気になり起きて早々窓から外を見た。窓ガラスが汚れている。案の定黄砂だった。 霾や万里の長城越え来たり 未曉

夜になっても雨が降り止まない。窓から雨に沈む街を遠望していたら雷鳴が響いた。変化の兆しのように思うが、来週車で旅に出るのでどう変化するかが気になる。天気予報では今日明日は大荒れになると言う。その後の寒さが気になる。東北道に雪が降るような寒…

彼岸墓参。墓の陰に残雪はあったが墓は日射しの中にあった。墓石を拭き上げて華を供える。我が家の墓の裏を通った人がこんにちはと声をかけてくれた。声を返す…。また無言になって火を灯し線香に火をつけて手を合わせる。知らず知らずのうちに沢山の言葉を心…

雪の当別丸山

雪の当別丸山は初めてである。いつもどおりトラピスト裏の駐車場に車を置いた。違和感を覚えた。春に備えるトラピスト修道院が妙に生々しい感じがするのである。普段は静かな祈りの中という佇まいを先入観としているせいもあるが、チェンソーが唸り、作業車…

山道楽199=雪の当別丸山

札幌往復は得割切符というのを利用する。朝と夕方の便を指定されているが特急指定席で少し安い。今回は出発時刻になっても隣の席は埋まらなかった。隣は空いているのかな?と半ば期待する。しかしこの特急は五稜郭で停まる。淡い期待もつかの間案の定若い男…

ドニチカ切符

札幌に行ったときのそば屋探しに便利なのがドニチカ切符という地下鉄の一日乗車券である。これは土曜、日曜限定だが500円のカードさえ購入してしまえば地下鉄乗り放題という優れもので大変便利である。売り場で金額を調べ小銭を用意し販売機に並んで買う…

この時期になると恒例甘エビが手に入る。皮むきにはけっこう時間もかかるが美味しいので食べるときのことを考えると苦にならない。昼ころにあがったのが夕方に届くから生きているものもある。大きいものほどその可能性が高い。こんなことを書くのは、手の中…

札幌・粋蕎

小さな店である。角がRになったL字のカウンターに7席。4人掛のテーブルが二つの店である。しっかりした二八の蕎麦で薬味に「辛味大根のおろし」と「小指の爪ほどの山葵」「さらし葱」が付いている。つゆは少し辛め。私は何も付けないで食べるのが一番美…

コンサドーレのホーム開幕戦。応援に来た。昨年の最終戦の盛り上がりが嘘のように内容のない試合にがっかりした。午後4時からの試合だったが、道立美術館のエジプト展も観たかったし一泊した。そしてこの際だ、時間がある時に行きたいと思っていた「蕎麦が…

子ども達が居なくなった子ども部屋の天井に頑丈な鉄の輪が二つある。建築中、大工さんに飲み物を差し入れに来て、雑談が天井部分に張られた部材の多さと確かさに及んだとき「乗ったってぶら下がったってびくともしねえ」という話から思いつきでブランコのあ…

ロシアでは冬に見立てたわら人形を燃やして春を迎えるという。冬があるから春をより強い気持ちで待つ。冬の反動のように暖かいこと、明るいこと、香しいこと、新鮮なこと…だけをみてしまう。 今日は今日明日は明日余寒風 未曉

函館地方を含む太平洋岸大荒れという天気予報で、雪掻きも覚悟だったが、平穏な朝で明けた。しかし午後から向かった下海岸は徐々に雪が目立ち日浦を過ぎてからは吹雪になった。雪が細かくどんどん積もったり吹き溜まりができる吹き方ではないが3時で夕型の…

つぼ足七飯岳

もしかしたら…程度に期待していたが登山口近くの福寿草はまだ雪の下だった。雪面が硬くつぼ足で歩ける。その分ペースを忘れて速くなったのかすぐ息が上がってしまった。いつもなら一汗掻くとなんとかなるが、着衣調整してもいっこうにつらさは解消しない。す…

風は冷たいが日射しは暖かい、そんな日が続き、雪解けが一気に進んだ。それなのに我がウッドデッキの雪は底が凍って上が汚れてまだへばりついている。屋根からのら苦節が在るため雪の消えるのが遅い。何かけじめが付かなくて…隣より福寿草が遅れているのもこ…

風は冷たいが日射しは暖かい。隣の庭の端に黄色いものを見つけた。はっきりしないので窓から双眼鏡を使わせて貰った。福寿草が咲いていた。 福寿草花ことごとく受信中 未曉 我が家の福寿草は、屋根からの落雪がようやく解けて顔を出した段階である。

「文字とアートの素敵な関係」展を観てきた。自然物をあれだけ素朴でありながら豊かな伝達力でデザインし、かつ抽象的な概念さえも単純な線の組み合わせで表した漢字を美しいと思ってきた。そしてその漢字を生み出した古代の中国人を尊敬している。またそれ…

朝の雨が上がり陽差しも暖かくなったので急に思い立って小さな展覧会を見るついでに西部の町を歩いた。展覧会は函館デザイン協議会による日常の活動発表会のようなものだった。デザインという言葉で括られた建築設計、インテリア、グラフィック、工芸などの…

今日、お雛様を仕舞った。 クリスマスだ、バレンタインだ、ハロウィンだ、はては復活祭の卵作りだと外国のお祭りに現を抜かす風潮に、日本の伝統祭事に頑固になることでさからっている。「典型的な年寄り思考」と妻などには見られていると思うが実は句作りの…

床屋に行った。以前の床屋が店を閉めたので近所で探した。ヘアスタイルとか技術とかは私の頭に必要はない。落ち着ける店を何軒か廻って探し、今のところに決めた。こちらに合わせて喋らないでくれるからである。私は無口を拒まない床屋さんが良いのである。 …

雛を飾る一輪の菜の花を買い、桜餅とうぐいす餅を買った。普段和菓子も洋菓子も食べないから少し迷いながらもけばけばしい菱餅や他愛のなさそうな雛あられよりは良いだろうと各一個ずつ買った。 秒針の確かな刻み菜花色 未曉 鶯も桜も一つ菓子舗出る 未曉

旧暦の1月16日だから月が円い。キッチンに在るカレンダーで確かめる前は近所の家の屋根に大きな橙色の月が乗っかっていた。部屋に戻ろうとしたらテレビの天気予報画面に函館の夜景が映し出され、その中空にこの満月が映り混んでいる。昨日チリ津波で大き…