2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
畑の人も緑色して喜雨に濡れ 未曉
シャボン玉末つ子今日もみそつかす 未曉
ぼうたんの垂れて満ちたる眠りかな 未曉
一本に二輪の明日花萱草 未曉
時経れば敦盛草の母衣褪せて 未曉
お花畑雲ほころべば海までも 未曉
純粋の危ふさ礼文薄雪草 未曉
亡者の手のごとく霧吹くばいけい草 未曉
酔ひ帰る白ぼうたんの我が家かな 未曉
天球を切るごと西瓜切るや夏至 未曉
柳刃の光りのそよぎ夏料理 未曉
夏の季語に「麦飯」がある。 麦飯の季語にならざる日々ありし 未曉
夏料理真紅の酒で始まれり 未曉
万緑や熊除けの鐘うぉんうぉんと 未曉
習作 為兼題「裸足」 裸足の子靴を忘れて遠くまで 未曉
赤銅の肩の湯に濡れ喜雨に濡れ 未曉
結核てふ挫折いとほし青嵐 未曉
蝶であれ蛾であれ一生はばたいて 未曉
肺に翳ありし日々花山法師 未曉
戦後てふ戦争があり馬鈴薯の花 未曉
習作 為兼題「朝凪」 朝凪や過疎と呼ばれし深眠り 未曉 朝凪や獲物真上の蜑の舟 未曉
夜も蛾も動かぬ窓や灯を消して 未曉
海霧深し母待つなどとかんちがひ 未曉
習作 為兼題「朝凪」 朝凪の小舟獲物の真上かな 未曉 旗上がる時は今かと朝の凪 未曉
葉桜の影を害魚の釣られけり 未曉 藤の香や園児の口のあんぐりへ 未曉
江差三山 筒鳥の筒を発して山の声 未曉 雷鳥の一家や父にとさかあり 未曉 蝉死して鳴き尽くしたる脚の様 未曉
走り烏賊食ふて函館人であり 未曉 烏賊だけは捌けて烏賊の街の男 未曉 目と口と残して烏賊の食はれけり 未曉
習作 為兼題「朝凪」 朝凪や昆布にさゆううらおもて 未曉
桔梗小学校運動会を見に行く 褒め言葉見つけ運動会皐月 未曉
晩酌やウッドデッキの色灼けて 未曉
