2019-01-01から1年間の記事一覧
行く年や上書き保存おぼつかな 未曉 なんの脈絡も無しに古い昔のことが突然思い出されたり、わずか一週間前のことが思い出せなかったりする。一年の過ぎるのが速く感じるのも含めて高齢化現象の一つだという。この一年に覚えておきたいこともあるがそれもお…
ラーメンを食う陰もなし年の市 未曉
巻けるだけ巻いてマフラー浜言葉 未曉
子等よ子等よ雪友ならん外で呼ぶ 未曉 先日の新聞に「小中学生の体力低下」「全国テスト・道内中2女子最低」の見出しのトップ記事があった。記事を抜粋すると「スポーツ庁は原因としてスマートフォンの普及などに伴い、子ども達の運動時間が不足しているな…
煤籠なせば新たな煤のたね 未曉
ぶつけてもぶつけられても雪の玉 未曉 その冬初めての雪が降るとまず雪玉を友だちにぶつけることから始まる。次は雪だるまを作ろうとする。さらさらの粉雪だと丸くならないし、湿った雪だと丸くなるが泥も一緒で汚くなってしまう。男の子の中には必ず蹴り壊…
日記買ふ再来年まである月日 未曉 数え日や日記二つに机を占られ 未曉
冬至南瓜まず真二つにいたさねば 未曉
寒林やストーンサークル再た眠る 未曉 自分勝手な妄想だが私は仏教で言う「浄土」は縄文時代の「村」のような所ではないかなと思っている。だからタイムスリップできれば行きたいのは「縄文時代」と決めている。まあ仮に行けたとしても、私のような人間はす…
大鷲の遠のく俗にかかわらず 未曉 私の目、私のカメラの限界…これくらいがいいかな?
寒林や鷲一頭を灯の如く 未曉 定期、定点観察のようにこの時期遊楽部川中流大関地区へ鷲見に出かける。 いつも通りの数くらいは見られたが、警戒心が強いので私の悪い目には遠すぎる。しかし、その姿には高い空、広い寒林に怯むことのない存在感がある。空に…
大根で育つ訳あり大根買ふ 未曉
藪柑子隣家に主持たぬ雪 未曉
一文字に言ひくるめられ年忘れ 未曉
湯豆腐に鱈もほぐるる白さかな 未曉 湯豆腐には少しでいい白身魚がうれしい
電飾の聖樹烟雨に人も無し 未曉
版一つ余白が語る年賀状 未曉 儀礼的になってしまっている年賀状はお互いに無駄だと思い止めることにしている。そのため購入前に年頭いただいた年賀状をチェックする。ついつい見入ってしまい、思い入ってしまう。
マスクごし少し間のある「ごめんなさい」 未曉 子どもの「ごめんなさい」は、少し間のあるくらいの時の方が相手に伝わるようだ。けんかの強い子に限ってすぐ簡単に謝る。そんなとき俄然弱い子に味方したくなる。
数え日を分母に今年残しけり 未曉
クン付けに変えて照れ合うお年玉 未曉 お年玉どうも一言声変わり 未曉
餅を搗く兄を離れてきな粉鉢 未曉 今日は餅搗き 玄関の三和土に臼 ストーブの上で湯気を噴く蒸籠 母や祖母があいどりして父が搗く 兄が搗く 時には父があいどり 祖母が大活躍をする 蒸し加減 あいどり 打ち粉を広げた飯台で餅をのす 私は、ふだんと違う我が…
用も無く歩き底冷え乱しみる 未曉
料理が進化すると当然食材にこだわるようになる。テレビの中で紹介されたレシピで作ろうとすると必ず聞き慣れない調味料とかが書かれている。(代用は何か…)。健康のためには使わない方が良いとか悪いとかの情報も入ってくる。(太る…?)。乾麺一つとって…
バーゲンのチラシ腐しの時雨かな 未曉 惚けたら惚けたでしょうが無いと思っているが、できれば人に迷惑を掛けたくないからやはり惚けたくはない。昨日の飲み会でも「惚けない持論」に花が咲いた。年を取ってからの深酒は惚けを進行させてしまうのではないか…
三寒を吐き四溫吸ひ籠りけり 未曉
湯冷めしてレンジに酒を焼く間かな 未曉
もらうカレンダーが少なくなり古い卓上カレンダーの枠を利用してカレンダーを自作している。自分用だから次月の日を並べ、そこに自分の予定がわかるようにしている。 12月、二つの忘年会が予定されている。一つは毎月の飲み会、一つは三月おきの言うなれば…
今はまだ降るものを入れ冬の川 未曉
しばられる凍れる時間(とき)へ籠りけり 未曉
冬ざれや踏切音を攫ふ風 未曉 どこかへ出かけるたびに通らなければならない踏切です。レールは新幹線以後ローカル線になってしまいましたが「函館本線」です。このカメラの背後に国道5号線がレールに平行しています。あっと、すみません55年前の写真です…