たかされ探し107=千歳市「二八そば」(1)

先日大雪へ千歳市を通って行く話をしたら「高校時代の友人がインディアン水車の近くで手打ち蕎麦の店をやっているから寄っていけ」と紹介された。旭川方面へ行くときはこの道央国道を使うし、ちょうど昼頃になるので同行のみんなにつき合ってもらうことにした。
 インディアン水車を過ぎ、遺跡公園の交差点の一つ前の角を西へ曲がり百メートルほどの所にあった。一体は典型的な住宅地域であり、周りりにとけ込むように一般住宅の外観をした店舗になっている。しかし黄色に黒文字の派手な看板が住宅ではないことを教えてくれる。
 店内は蕎麦屋の店舗である。住宅をそのまま店舗にしたわけでもないし、だめだったらそのまま住宅にしようと言う下心も全く見られない。蕎麦好きが高じて店を出した人にありがちな「いつでもやめられる」姿勢は見られず、逃げのない覚悟の程が伺える。3人がけくらいのカウンター、4人がけのテーブル席が二卓、小上がりにも二卓だけの小さな住宅街の蕎麦屋さんである。小上がり席からは打ち場が硝子越しに見えるようになっている。蕎麦打ち教室もやるようだから、打つことが好きなのだろう。メニューは蕎麦が中心。奥さんを交えて友人の話を一通りして、私はもり蕎麦と後でかけ蕎麦をたのんだ。