2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

花の雨

花の雨寄らば老樹の手当痕 未曉

花曇

女子校に放課のチャイム花曇 未曉

蝶が舞う著保内林道を歩いた。蝶は一頭二頭…と数える。牛や馬も一頭二頭だよな…などと考えるわけでもなく考えながら長閑な春日の中の歩きだった。面白半分に想像の光景を 一頭と一頭牛の角に蝶 未曉

木蓮

木蓮のみな上向きのつれなさよ 未曉

花冷え

冬桜雪の色して冷えのあり 未曉

24日椴法華水無から恵山御崎に至る磯谷古道を歩いた。椴法華に10年暮らし、義父と一緒に歩くチャンスもありながら歩いていなかったので楽しみに誘いに乗った。恵山岬の上を山越へするというので崖際のワイルドな道なのかと想像したが、段丘上に上がって…

峩虫沢 花の谷にまどろむ蝶の疲れかな 未曉

峩虫沢 せせらぎを裂き野花撃ち蛙鳴く 未曉 この谷に生きゆく呪文蛙鳴く 未曉

春雷

大船川の中流「ひろめ荘」に泊まった。句会、温泉、宴会、吟行句会からそのまま二次会…といつものごとく我が瓢箪句会らしく夜は更けた。そしていつものごとく汗とのどの渇きで目が覚めた。ごそごそ枕元の水を飲む音で同室の十帆さんを起こしてしまった。5時…

古草

磨光小学校は近くのいくつかを統合して建て替えられた外観素晴らしい校舎だった。周囲は公園化されプールや大きな屋根を持つ広場などが隣接した一角にある。芝生もよく手入れされているようだ。しかし校舎が立派すぎるのか月曜日なのに子どもの気配が無い。…

私のような軟弱者は一日も生きていけないと思うが、私は「縄文時代」に憧れる。勝手に、土器などを作っている自分を妄想したりしている。その私が待っているのは「春」である。冬は土器作りには適さない。しかし待てば待つほど春の歩みは遅い。 大船の縄文遺…

春日

教員退職者ばかりなので吟行の途上にメンバーの誰かの歴任校があれば、そこを訪ねる。閉校になった木直小学校を訪ねた。昨日まで子どもがいたかのように、掲示物や活動の痕跡が残っていた。 「外遊び×」の春日に閉校す 未曉

春の海

俳句と飲み会をセットに楽しむ我が瓢箪句会が函館の東部に「南茅部吟行句会」をした。絶好のドライブ日和。最初に訪れたのは黒鷲岬。「建網大謀網発祥の地碑」がある。折からこれから半年間、海に仕掛ける大謀網を建てていた。岬の、沖ともいえないすぐ端先…

養花天

勝軍山は松前公園の裏山としてたくさんの山野草を咲かせる。カタクリやエンレイソウ、ミドリニリンソウなどを楽しんだ後、花見の準備が始まった公園を散策した。 養花天古寺山門の大あくび 未曉

山菜採り

楤の棘山菜採られまいとして 未曉

雪の果

雪の果生きとし生けるもので溶け 未曉

春の風

肥の香の町営温泉春の風 未曉

春愁

私も母が癌で逝った年齢になった。前からその年には胃と大腸の検査をしようと思っていたので昨年夏に胃カメラを入れ、今年一月大腸の内視鏡検査を受けた。幸い胃の方は異常なしだったが、大腸の方は以前の検査で見つかっていたポリープが大きくなっていたの…

春陰

春陰を三度目薄きティーパック 未曉

エゾエンゴサク

地の何をエゾエンゴサク空色に 未曉

ほうれん草

ほうれん草言わずもがなの緑かな 未曉 飢えし子のヒーローポパイほうれん草 未曉

入学

大きくも幼くも見え入学児 未曉

シクラメン

為兼題「シクラメン」 初めて目にしたのは小学生のころだった。 舞い降りて飛べぬ蝶かやシクラメン 未曉

福寿草

春の山野草を見ながら行者大蒜でも採ろうと出かけたが今年は思いの外雪が残っていたりして、イチリンソウもカタクリもまだ早かったがさきがけ花、福寿草が咲き満ちて迎えてくれた。 薄き日を黄金に練り上ぐ福寿草 未曉

垣繕ふ

垣繕ふ拝復風の便りです 未曉

鳥帰る

引白鳥今日も瑞穂の地の落ち穂 未曉

四月

戒名の母の一字や四月来る 未曉