2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

昆布岳・汗

昆布岳。最初の30分で体中のほとんどの水分をを出し尽くしたと思えるほどの汗をかいた。雨に降り込められたことにして体を動かさなかった一週間分の残留水分も含まれているに違いない。4合目標識のところでTシャツ一枚になった。腰の辺りの汗が冷えると…

季題「蜻蛉」 影を得て池塘の水面糸蜻蛉 未曉 季題「秋の海」 秋の海その一端に啄木像 未曉

さんたろトンネルを抜けると真正面に見えるはずの恵山が海霧に沈んでいた。この辺りではガス被りという。椴法華も築港のすぐ外側に鉛色の壁があるようにしか思えない。けれど漁船は異次元に行くように壁に吸い込まれていく。 海霧静寂船影逃げるごとく消え …

季題「花野」 ロッキーや並べて字あまり大花野 未曉 季題「秋扇」 秋扇髯面だった三十年前 未曉

発足

縮刷版刊行委員会が発足した。金が無い。青雲時報以外の資料が無い。活動の場所が無い。無い無い中から立ち上がった。77歳の顧問、65歳が二人、64歳が五人、62歳が一人、61歳が一人、女性は58歳と大学4年生の二人という12人になった。見知っ…

季題「身に入む」 ため息をついて身に入む物価高 未曉 季題「秋の波」 秋の波火山の裾で鎮まりぬ 未曉

三つ子の魂

Uの事務所のテーブルをいつものメンバー七人が囲んだ。昭和34年の函館東高校新聞局局員5人とその時の顧問それと3学年後輩の一人である。前回100号記念の縮刷餡作りのときと同じメンバーでもある。私たち4人が1年生で局長のI氏が2年生だった。 喋ること…

寒い。終日長袖をはなせなかった。 冷ややかや箪笥下段に袖探す。 未曉 曇り空がことさら寒さを感じさせる。雨が、そして風までついてきた。 秋冷に閉じ込められてマラソン視る 未曉

海向山へ登った。恵山賽の河原駐車場までの車中、いつものように山野草の話が多い。Yamaさんの話の中に「くさき」という言葉が出てきた。「草木」という漢字をイメージし目を凝らすと道路傍の崖に3、4mの低木の上端で空に向けて咲いている白い花を見…

オリンピックをテレビで楽しんでいるが、勝敗の後のインタビューのタイミングになるとチャンネルを変える。予め聞き手が作ったドラマになるような答えを強制する質問が多いからだ。選手の方も競技後の興奮や思いをかき消すように身構えて聞き手に合わせた答…

友人から彼が自分で作った枝豆をもらった。農家顔負けの実がしっかりふっくらした枝豆だ。 枝豆が右手ビールが左の手 未曉 季題「蜻蛉」 山の沼影刻まんと糸蜻蛉 未曉

季題「夏の果て」 夏の果てもりかけ迷ふ客のゐて 未曉 季題「花野」 雲晴れて山の大きさ大花野 未曉

季題「秋扇」 違ひ棚二日置かれて秋扇 未曉 季題「秋刀魚」 金網に川を剥がれて秋刀魚燃え 未曉

七輪

急に思い立って秋刀魚が食べたくなった。こんなことを思い立った脈絡はこうだ。冷蔵庫を開けたら先日娘が帰ってきたときの焼き鳥が残っているのを見つけた。早く食べなきゃぁ…ガスレンジでは一度に焼けない量だ…けれどバーベキュウ用のコンロに火を熾すのは…

電気を消すと月の光が部屋の床を浮かび上がらせる。アルバムされる前のプリントアウトされた旅行の写真があちこちに散らばっている。 旅写真吾あちこちに盆の月 未曉 月明かりは私の寝室に先回りしていた 老ひの影盆の月よりもらひけり 未曉

とろろ茗荷そば

我が家の狭い畠の一隅に茗荷がある。茗荷はいつの間にか畳半畳ほどの広さになりそこから二人暮らしには十分すぎるほど収穫できる。そしてこれが美味い。夏の味覚の代表と言ってもいい。主として味噌汁で食べてきた。そして今回、そばとコラボレーションする…

今日終戦記念日。 嗚呼堂々の輸送船 さらば祖国よ栄えあれ…と歌われる軍歌がある。私は昭和18年に生まれこの「暁」という字を名前に持つ。父は、私の名前の由来を別な風に言っていたが、名前に「勝」「強」という字が多く使われた当時の風潮と無関係ではな…

早朝、義父、義母と共に起きた。二人は窓からすぐ目の下の築港岸壁をウォッチングする。二人の会話からすると…、「大謀網の網起こしに出た」「出面取りが集まっているどこみれば大漁だな」ということである。 大謀網の中で泳がされていた烏賊を満載した船が…

{縮刷版づくり]せいうん(2)

私はどんなグループに属してもいつも同じようなポジションに立っている。広報である。取材、編集、原稿、製版印刷どの行程も好きで苦にならないからいつの間にか所属するグループの広報部門を担当していることが多い。この、青雲時報百号記念縮刷版刊行のと…

買い物に行ったらお盆買い物の人で混雑していた。私は新盆で済ましているが、供華を求め父へ酒を、母にスイミツ桃を買った。 父の酒父の盃盆の月 未曉 正確には盆の月ではない。半月である。 半月の色薄らひで残暑かな 未曉

「せいうん」(1)

今日の準備会は縮刷版発行に対し支援が決定されそうな函館東高校青雲同窓会の総会への対応と、準備会から正式に刊行委員会として立ち上げる、いわば発会式についてである。しかし、私はその話そっちのけで会の代表であり、精神的な支柱であるIwa氏がもっ…

娘と祖父母の居る椴法華へドライブした。顔をミニというか、顔を見せにといううかいったのだがおりから椴法華はお祭りだった。 今日は船祭り。神官が乗った大漁旗で満艦飾の漁船を先頭に椴法華の前海を巡航する。 ラジカセの神楽水面に船祭り 未曉 おのおの…

農家の広い庭の一隅で向日葵が咲いていた。向日葵には空が似合う。 向日葵に大空与え日の暮るる 未曉 東京の娘が短い夏休みで帰省した 山盛りの烏賊刺し写メに休暇の娘 未曉

句会。今日は郵送し句を添削してもらう。函館新聞の3階会議室はクーラーではなく窓を解放して涼を招く。浜に近いせいか少し強めだがいい風が入ってくる。机上の紙が飛ばないようにしながら句座が進む。 涼風に拙句吹かれて舞い上がり 未曉 深夜にかけて北京…

見たいと思っていた残留放射線被爆者を取り上げた特別番組を見逃してしまった。この時期の特別番組を見ることを義務のように思っていたので悔いが残る。 見逃しし特別番組原爆忌 未曉 暑い。木の根や石だらけの下りは緊張を強いられる。それも加わって喉がつ…

雨続きだったからだろうか登山道に大きな茸がその笠を広げていた。そのたびにみんながYamaさんに「これは?」と訊ねることになる。「食べられると思うけれど美味しいかどうか」と答えることが多い。こんな会話はきかれるが、ほとんどの人はもうすでに通…

山の会、一泊二日の山行一日目、雨中の登山決行となった。初めから雨具を着ての登山もそんなものだと思ってしまえば気にならないし楽しめた。山道も比較的よかったし、気にならない程度の雨ともいえた。夏の雨に身を委ねるのも水に包まれている豊かさを感じ…

イカ刺しは私が作る。足は後日、げそ揚げにしたり煮て食べる。昨日はゴロも冷凍した。 イカ刺しや鳶烏と目が残り 未曉 昨夜は函館港の花火大会。家が建ったころは遠花火の特等席だったが、江差新道の高架ができてからは音だけが際立つ花火見物になってしまっ…

国道5号線を北上し、市街地の北端が私の住む桔梗町だ。国道に沿う函館本線の東側は住宅も多く桔梗○丁目と呼ばれるが西側は桔梗町のままである。畑が多く市街化調整区域下での宅地開発なので住居表示が変えられていない。私はこのままの方がいい。私と同じよ…