2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
有線の軍艦マーチ昆布採り日 未曉
菜園を麦わら帽子浮き沈み 未曉
子どもの頃男ばかりの三兄弟。喧嘩ばかりしていた。 端居より兄弟喧嘩追いやられ 未曉
大海やビーチパラソル来て消えて 未曉
しみ頬を窓に晒して朝の涼 未曉
ニセコ連山の白樺山を歩いた。ニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ、石楠花岳に続く山だが肩のような高さに登山口があるので歩く標高差は200Mほどしかない。ニセコ連山はその登山口の新見峠を挟んでメクンナイ、ライデン岳、イワナイ…
頂上や踏む石の間に東菊 未曉
拾い来住珊瑚に箸を夏料理 未曉
海の日の花火大会は海霧の中だった。 夢花火なお夢花火海霧の陰 未曉
季題「団扇」 今団扇と云えばプラスチックで打ち抜かれ、広告宣伝がデザインされた風情も何もない団扇ばかりである。その中に青森ねぶたの会場でもらってきた同様の団扇がある。全面に豪壮なねぶたが溢れている。あの時、祭りの途中帰りの時刻に急かされて駅…
関東が梅雨明けをした。北海道には梅雨がないというが、そんな気分になる鬱陶しい天候はないわけではない。 梅雨明けや緑行き交うおすそ分け 未曉
過去を見る実は夢見てサングラス 未曉
一山が呉るる一輪梅笠草 未曉
金魚にも金魚の昼寝奥座敷 未曉
午後三時。娘から電話が来た。「暑いよー」。 東京の猛暑耳打つ受話器かな 未曉
先日写万部山という下からの見栄えはピラミダルだけれど標高は低い山を歩いた。登りの二合目と三合目の中間で樺の木の幹にたくさんの蛹を見つけた。今まさに羽化中のものもあった。脱げたばかりの翅が皺皺で飛び立てずに乾き拡がるのを待っている。白蛾(と…
活きのいい鯵を一匹たたきにした。肴は煮ても焼いても元の魚の姿が判る。切り身にしたって元の姿は想像できるし、それが味わう助けにもなる。たたきにしてしまうと魚の姿は無くなるが、鯵は鯵である。そんな下らないことを思いながらウッドデッキの晩酌は美…
新しいパソコンが立ち上がった。というより立ち上げてもらった。新しくなることはいいことかもしれないがやはりついていけない。パソコン歴20年相当パソコン用語にも慣れたつもりだが、説明書を読むと初めてパソコンに触れた時と同じようにチンプンカンプ…
炎帝や武器のごとくに蝿叩 未曉
風鈴の初音に見ゆる軒の風 未曉
風絶へて鉄風鈴の重さかな 未曉
函館では「たけにたんざくたなばたまつりおおいにいわおろうそくいっぽんちょうだいな」と子どもたちが何人か固まって家々を訪ねお菓子をもらい歩く。私達が子供の頃はもっと品のない歌と歌い方だった。リュックを背負い両手にレジ袋をいっぱいにして商店を…
アオサギや一歩待つ間の通り雨 未曉
我家の庭に一切手をかけずに自生してくれるものに紫蘇が有る。どくだみやら何やら自生するものは他にもあるが紫蘇だけはこれからの食生活のアクセントとして重宝なので植えた物のじゃまにならない限り大切にしている。ひやむぎやそうめんスパゲティやサラダ…
娘のお下がりで使っていたパソコンがどうも怪しくなってきた。普段から重要なデーターは外付けのハードディスクに入れているのでそう慌てなくて済むが、安物のソフトで作っていた住所録はそのソフトが新しいOSで動くかどうかわからないというので、息絶え絶…
大雨になったが今までの干天からみれば作物に余るほどではないように思う。街を走る部活の子も開き直ったかずぶ濡れになるのを楽しんでいるようだ。 部活の子喜雨中心を濡れ走る 未曉
札幌からの帰りも雨。 無人駅待宵草のように佇ち 未曉