2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィルスにひそめる呼吸や蕪粥 未曉 新型コロナウィルスに侵されないためには、栄養を取り、よく寝て、出歩かないことだと言われた。何のことはない退職後の毎日と何も変わらない。栄養は取り過ぎだが。

寒の雨

寒の雨木魚僧待つ仏間かな 未曉

煮凝り

煮凝りや馬鹿は死ななきゃなおらねぇ 未曉 父が酔っ払って周りを困らせ始める兆しの台詞だった。台詞と言うより浪花節の一節である。たしか、広沢虎造という浪曲師が得意としていた「森の石松」の一節だと記憶している。「露助のやつ」とか「カンチャイ」な…

寒禽

領されて杉寒禽の声溢れ 未曉

初場所

初場所や郷土力士の一二番 未曉 子どもの頃は北海道出身の力士があれほどたくさんいたのに…今はサッカーやラグビーがあればチャンネルはそっちへ… 初場所や高々と撒く浄め塩 未曉 初場所なのに正月気分は全く感じられない。年六場所のせいかな? 手に余る程…

冬あたたか

昨日は暖かかった。日陰に雪は残っているものの冬を忘れた。現職の頃転勤の同僚を赴任地まで送った三月、四月のことを思い出していた。その夜「仕事ロス」なる人の少なからずいるというNHKの番組を見た。これも、仕事から解放されたらどうやって一日を過ごそ…

寒の雨

寒の雨寒おはすべき屋根濡れて 未曉

寒の水

寒の水仏花の色に色を添へ 未曉

北国に雪無き冬や橇の夢 未曉

埋け薯や雪無き冬を浅眠り 未曉 子どもの頃は雪が降ってほしかった。雪は友だちだった。若い頃は職場の仲間とのスキー旅行で幹事を務め、毎シーズン決めた日程、スキー場の積雪が増えることを期待していた。しかし年齢が高くなるにつれ、朝の始業前に時間を…

近くに手打ちの蕎麦屋もないし、このさいちがう店に入ってみようかと思い、あれも良いかこれも良いかと迷ったあげく結局蕎麦屋に入って安心する。小上がりしか席がないという。腰が良くないから椅子席の方が良いがしかたない。ここでいつもとの違いを味わう…

命みな雪無き冬の吹きさらし 未曉

そば湯

寅さんの追悼映画そば湯かな 未曉

熾火

じっと見て遠き日のこと熾火かな 未曉

冬館・イメージ

高窓に猫の見下ろす冬館 見曉

塩鮭

塩鮭のあら汁辛き鎧脱ぎ 未曉

冬帽子

冬帽子加齢症状また一つ 未曉

鏡割

めでたさも一口大や鏡割 未曉

飾・正月詠

お飾りのお多福笑ふ昼の酒 未曉

どんど焼き・正月詠

どんど焼き目出度きものの焦げに噎せ 未曉 小吉といふ程の良さどんど焼き 未曉

七日・正月詠

馬小屋に馬無き闇や注連飾り 未曉 戻るべき所へ戻り七日かな 未曉

年酒

年の酒客には客の鯨汁 未曉

牡蠣

牡蠣を食う牡蠣剥くときの顔忘れ 未曉

初湯

抱きし夢歩み来し道初湯かな 未曉

初詣

初神籤の海に手を入れ打って出む 未曉 境内に満つ春の海初詣 未曉

買初

買初や洋語つかえて笑い取り 未曉 新しく買ったパソコンの何やらを買うという娘の運転手で初売りの家電店に行った。ふだんプリンターのインクを買うときは広い店内に数えるくらいの客だが、今日はあふれていた。家族連れがほとんどだった。スポンサー兼運転…

雑煮

魂は三つ子のままや雑煮餅 未曉 椀底に去年の如くや雑煮餅 未曉

元日

枕辺に真新な下着お元日 未曉 元日の朝起きると枕もとに新しい下着が一揃いたたまれている。それが母親からのお年玉だった。お金のお年玉は父へ「明けましておめでとう」を言ってからだ。 年賀 お年玉願ふことしかできぬけど 未曉 お年玉をもらうことが正月…