2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
学校の残りの三学期が休校になった。北海道では緊急事態宣言、安倍首相はさも大英断の如く全国へ不要不急どころか仕事まで含めて軒並み自粛を要請した。現場は大混乱だろう。自分が今の学校現場にいたら…と思うと、生徒や先生、父母の動揺混乱は想像を超える…
一人おきにカフェの止り木遅日窓 未曉
腹子まで連れ我が家に来たり春告魚 未曉
見ゆるもの見えざるものや黄砂来る 未曉 新型肺炎ウィルスは検査によって陽性、感染者の情報が発表された途端、その感染者の身元特定が始まり、誹謗中傷が広まりつつあるという。働いている人は職場復帰に困難が、児童生徒にはクラス内に差別や敬遠が予想さ…
幾年も花なき草で今日の春 未曉 何年も前にもらってきた植物。突然、初めて咲いた。 植物の名は忘れてしまっていた。
空咳の喉に加湿器湯気甘し 未曉
春嵐と言うてはみても雪まじり 未曉
中国武漢で新型ウィルス…の時も、クルーズ船の船内隔離…の時も対岸のできごとだったが、北海道に感染者が出て、それも七飯町にでて対岸でなくなった。そして来週の飲み会が中止になり、自分自身のことになった。その次の週には自分が幹事の飲み会も設定済み…
6度の冬を日本海に突きだしているかのような島牧で経験した。冬の日本海はただただ荒れ狂っているという印象しかない。波は壁となって繰り返し繰り返し打ち付ける。夏あれほど大きかった巌が小さく頼りなげに白濁の大波を堪える。浜では累々たる漂流物に風…
枝先を雪で躱して雨で根へ 未曉
朱を入れて些事たたなづく春夕焼 未曉
濡れ雪の触れてものみな弛みけり 未曉 春への通らなければならないステップとはいえやはりこの濡れ雪は重い。ママさんダンプが重さで前に進まない。腰のご機嫌を伺いながらの雪はねも、腰を伸ばす回数が多い。いつもは煩わしい車も今日ばかりはその都度息継…
夕鐘や遅日の坂を息を継ぎ 未曉
爪剪りて指やはらかに探る春 未曉
万歩計ノルマの先の日永かな 未曉
夕温し脱ぐ一枚の重さかな 未曉
煮凝りや昨夜に小さき行き違ひ 未曉
煮凝りや軟骨ありてまだカスベ 未曉
雪はありがたいことに少ないままだが「凍れ」は来るものが来ている感じだ。頬が痛いほどだ。氷点下30度を超えたところがある。「こったらもんでねぇ」と言われそうだ。 凍りたる壁の如くに行く手あり 未曉
着膨れてどこに入れたか句意句種 未曉
寄せ鍋や言葉違へど箸の国 未曉
立春に春の字のあるうれしさよ 未曉
臨時休校吹雪がさらふ空(から)チャイム 未曉
一月「源七」女将さんの急逝を悼み 寒の雨「源七」板場片明り 未曉
数ふるに折る指足らず春や立つ 未曉
寒卵ちゃんと寝てるか食べてるか 未曉
我も子も雑草雑魚ごっこ汁 未曉 金も名も残らぬ人生ごっこ汁 未曉 ごっこ汁が食べられはじめの頃、椴法華の漁師は「こったらさがななげでらもんだ」と言って義母のバケツにそれこそ投げ入れてくれていた。今や「良い値段だわ」と妻が言うようにしょっちゅう…
雪無くて居心地悪く一月尽 未曉 雪が無い。ローカルニュースで気象予報士が言っていたが、1946年に観測開始以来の記録らしい。とすれば1943年生まれの身にしてみればきっと人生初体験の一月だったことになる。不気味である。