2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

法師蝉脱ぎさるごとく尾根に出る 未曉 木漏れ日に樹影を正し法師蝉 未曉

地の初物は近くの農家のAさんがうりにきてくれるのを待って食べる。それまではなんとなく我慢する。美味しさの中にはその我慢も少し入っているような気がする。。 軽トラに農婦言ひ値の夏野菜 未曉 八朔や車販農婦の話し好き 未曉 早速トウキビと枝豆を茹で…

我が家の台所の小窓から見える一本の合歓の木が今満開である。農家の齊藤さんの家だ。もう一本品田さんの家のも見えたが、品田さんが引っ越すと、不動産屋が更地にするため持っていったか切り倒したか無くなった。品田さんの家の跡地にもう一軒建つ予定だそ…

雨が上がると子どもの甲高い声がよく通る。夏休みだ。近所に同年代の子どもがいないので向かいの兄弟は兄弟で遊ぶ。二年生のお兄ちゃんに一年生の双子の弟、その下に2才くらいの男の子がいるがみそっかすあつかいのようだ。 兄ちゃんの兄ちゃんらしく夏休み…

じゃがいもの花の地平や向かふ蝶 未曉 向日葵やあやふさどこか真っ直ぐに 未曉

土曜丑の日。平安時代には夏やせに鰻を食することの効用が解かれていると言うことだから、暑いときの鰻の歴史は古い。鰻の脂はいかにも…という気にさせてくれる。歳時記によると、暑い盛りの土用丑の日に「う」の時の着く藻のを食べると身体にいいとして習慣…

どう気が向いたのか我が家で朝顔の種を植えた。春遅くの事である。私には朝顔は教材としての印象が強い。そのせいか、植えた途端小学生のような気分になって、芽が出た、蔓が伸びたとその都度話題を提供してくれた。 ついに今朝二輪咲いた。濃紫一色の花で少…

霧の富良野岳 山靴に高嶺の花を連れて来し 未曉 霧の山降り来て朝に繋がりぬ 未曉

霧の富良野岳 山霧や花の視界をつなぎ行く 未曉 山頂に登山者円く霧払う 未曉

富良野岳・霧中の山(2)

頂上は少し明るくなった。それに連れて頂上の人たちに会話が増え、声も大きくなったような気がする。視界の円が、空が明るくなった分頂上空間が球体に膨らんだようだ。しかし、見えないことに変わりはない。Takさんは雨具を脱いだ。私も上着だけ脱いだ。 …

富良野岳・霧中の山(1)

2006年8月21日に登って以来二回目の富良野岳である。その時は上ホロカメットク分岐から上は往復濃い霧で、終始何も見えない中をただ登ったと言うだけの山行だった。その分期待してのと残だったが…。 暑さであまり眠れなかったが、何より心配だった腰…

山の会の夏の山行で富良野まで車を走らせた。職務に忠実なカーナビに逆らうようにからかうように慣れた道をドライブした。夕張の食堂で昼食後三笠の三段滝に寄り、富良野鳥沼公園を歩いた。夏の日射しで周りの緑が明るい。大きな田園風景の中、十勝岳温泉へ…

昨夜遠くから聞こえてくる花火音に気づかされてウッドデッキに出た。すぐ目の前に高架橋が視界を遮る。かろうじてその下で花火が見える。桔梗野と高架に挟まれ、右は橋桁に遮られて広がりも無い。それでも見てしまう。 高架橋夜を上下に遠花火 未曉 遠花火窓…

砂崎海岸三句 風岬はまひるがおのにぎやかさ 未曉 先触れか浜豌豆や晴れの色 未曉 灯台もハマヒルガオも風仲間 未曉

走秋刀魚三句 走秋刀魚大根売り場に戻りけり 未曉 醤油はじく走秋刀魚や銀の腹 未曉 火に耐へて秋刀魚鋭く皿にあり 未曉

羯諦

情報雑誌に取り上げられその地図でようやく見つけることができた。大野新道函館に向かって左側ばかり探していた。最初に見た地図は確かひだ…まぁ見つかったからいい。 基本的なところは職人がてげたようだが、その後は素人の手で客を迎えられるようにしてい…

静狩三句 朱鷺草の池塘の空に寄りて咲く 未曉 未草刻を映さぬ空に咲く 未曉 柿蘭の色愛でんかな水を踏む 未曉

写万部岳

長万部豊野の国道脇の原野一面ににあやめが咲いていた。 あやめにはあやめの空や雨近し 未曉 口蹄疫防疫のたまの消毒帯を2箇所踏み越えて、写万部だけの登山口に着いた。すぐ後に小型の車が来たが、駐車場に入っただけで止まりもせずにまた出て行った。防疫…

古語辞典から「目蔭」 戸井の浜で防波堤の上の漁師が右手を額にかざし沖を観ていた。 目蔭して夏海底も見ゆるごと 未曉

w杯終わる

朝早く起きてW杯サッカー決勝戦を見た。夜は民放の総集編を見た。明日NHKの総集編の録画を視てw私のW杯が終わる。 当たり前のことだがゲームは結果だ。開会前無名だった選手が海外からオファーが来る選手になる。強いと言われるチームが必ずしも勝つわけでも…

入場券をポケットに自転車で投票してきた。選挙のたびに少し不気味さのようなものを感じるのはなぜだろう。一票が無意味に思える右傾化が気になるのだ。 比例区に鉛筆迷ひ栗咲く香 未曉 投票所窓の全てに栗咲く香 未曉

激しい雨音にせき立てられるように起きてしまう。キーボードの不調からマウスまで動かなくなり結局キーボード、マウス、4口ハブを買うことになった。パソコンは便利だが、事が起きると一歩もすすめなくなってしまう。朝から落ち着かない一日になった。 支柱…

短時間だったが地が唸るような音を立てて雨が降った。止むとその反動のように向の四兄弟が道路に飛び出して来た。 子等の声走りて夏の雨上がる 未曉 大きくうっとおしくなったので地上10糎くらい残して剪ったあじさいがこんもり思い通りの形に葉を付けた。…

[季語閑語]

申し込んでいた駒ヶ岳登山が雷警報が出て中止になった。出発してからの携帯電話に入ったので鍵を借りていた事もあり、6合目まで行った。6合目の駐車場は、駒ヶ岳はその全貌は見せていたが、弱い雨が降り、雷が鳴っていた。結局ベニバナイチヤクソウ、シラ…

千代紙と手漉き感のある和紙で飾った七夕飾りは、プラスチックで発色鮮やかな市販のものに比べて地味だが、手作り感は溢れている。狙いは向の四兄弟だから、彼らの下校時簡に外に飾りアピールした。適度に風に揺れそれなりの風情はある。 6時頃、来た。一番…

向の四兄弟のために笹飾りを作ることにした。俳句仲間のNoさんから貰った端切れの千代紙や和紙を使って吹き流しや簾を作り。星祭りなので金銀のお星様も大小散りばめた。少し大人っぽい笹飾りになったので短冊をひらがなにした。 千代紙の端切れ艶めく星祭…

花狙いで横津から烏帽子、袴腰の肩までピストンをした。一番の見頃は第一湿原、第二湿原のエゾゼンテイカとワタスゲだった。年々乾燥化が進み小さくなっているようだが、一面のワタスゲ咲き、エゾゼンテイカのオレンジがあちこちに見えると湿原の豊かさを実…

桔梗野にじゃがいもの花が広がっている。 ジャガイモと星の間や白い花 未曉 芍薬の花が色も零さぬようにそおっと開く。 芍薬の花芯一際色熟れて 未曉

2010年の後半が始まった。朝の雨があがり陽も差してきた。白牡丹が重さから逃れるようにたふたふの花びらを落とした。隣の庭に垂れていたのが我が家に戻ってきた。 花びらは隣家へ牡丹戻りけり 未曉 芍薬の色をこぼさぬまだ蕾 未曉 露草の露を落としてしまひ…