2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

七飯の石切り場の中を通っていくと右側の沢に向かって林道が入って行く。石切り場の埃っぽい灰色の景色から一転、木漏れ日のマイナスイオン溢れる緑の世界が始まる。そこには黄色い尾羽をちらつかせて黄鶺鴒が遊んでいた。竜胆はしっかりしているが、道端の…

NHK俳句8月兼題「西瓜」 子の顔に重きを覚悟西瓜買ふ 未曉 母の手と西瓜を隠す三坊主 未曉

NHK俳句8月兼題「星月夜」 星月夜畑の花と地の芋と 未曉 星月夜地中の芋も地の花も 星月夜アイヌに語る伝説あり 未曉

袴腰笹刈り(2)

後半は、このルートが廃道化している時笹かぶりが最もひどかったところで、まだ踏み跡も道の形になっていない。トラバースになっているので、歩く面がまだ斜めになっているし、笹の切り株が足を跳ね返すくらい強い。少し丁寧に刈り進めた。尾根への取り付き…

袴腰笹刈り(1)

三角山から上の部分の笹刈りをすることになった。昨年は夏過ぎて始めたら笹が硬くなっていて労力も時間もかかったので、今年はやわらかい若いうちに鎌を入れようということになった。 三角山まではいつもの山歩き。花にカメラを向けおしゃべりをしながら登っ…

虹立つや湾奥フェリー出航す。 未曉 人もまた霧となり行くお花畠 未曉

アイリスの二花を蜘蛛の巣柱とし 未曉 幾層の霧を登りぬフウロソウ 未曉

霧宇宙尾根道きざむ登山帽 未曉 霧斜面フラッシュぼわっとお花畠 未曉

今日もまた梅雨の季で詠む寝転がる 未曉 ドイツとは梅雨なき国か負け試合 未曉

為NHK7月兼題「踊り」 校庭に一重の踊り老女ゐて 未曉 為NHK7月兼題「星月夜」 星月夜サザンクロスも星の中 未曉

大千軒岳(2)

頂上を乗っ越して下り始めてすぐ、霧の中から湧くようにたくさんの登山グループが現れた。函館の山岳会の肩をリーダーにした東京の方々らしい。新道口のバスに思い至る。相当高齢の女性も見受けられた。天気が悪く気の毒だが、その分花が慰めてくれたろう。…

大千軒岳(1)

何回目の大千軒岳だろう。白神岬を回るまでは「絶好」と思っていたが、及部川河口から見た山の方角はガス雲をかぶっていた。山谷、工藤、坂口さんの車は花目的だから雨の心配さえなければルンルンドライブだろうけれど、柏倉と久保田は気落ちしているだろう…

雲上の敦盛草にあひにゆく 未曉 遠雷にシラネアオイやポタリ咲く 未曉

いつの日の雨か皺手に滴りぬ 未曉 滴りて岩黒々と道半ば 未曉

白牡丹咲かせし茎のひっしかな 未曉 写生会緑一色(ひといろ)若葉かな 未曉

函館山

寿美子さんが開校記念日で休みなので、曰くトレーニングトレッキングとして函館山に向かった。宮の森コースを通って七曲口に着いたのが9時半だった。早いせいもあるが、いつもなら散歩の人が絶えないこの辺りに誰も人影が無い。雨こそ降っていないが山の上半…

下山道枝分かれして百合の墓 未曉 海霧の全山濡らしなほ余る 未曉

蕗刈るやみずみずしさが重たくて 未曉 海霧の四方隠してや電話前 未曉

天上の敦盛草に喘ぎ行く 未曉 雷光に手を伸ばしたし文庫本 未曉

雲海や彼岸のごとき遠嶺浮く 未曉 雲海や足下に続くご来光 未曉

あの家のあの部屋の金魚ありありと 未曉 浮き玉の中の金魚や母の部屋 未曉

山肌は衣更へており梅雨の雲 未曉 尾根道を潤はせてや梅雨の雲 未曉

梅雨寒や菖蒲葉先は雲を刺す 未曉 リラ冷えを行く人の目線犬を追う 未曉

初恋やお花畑に登り入る 未曉

恵山(2)

昼飯を食べていると、眺望のいい前方の権現様の祠の辺りにたくさんの登山者の影が動いている。やはり結構きているようだ。頂上は時折海霧が走るように流れていくが、晴れている。北側の噴火口のある斜面を登ってきた海霧がその尾根を乗り越えては恵山の集落…

恵山(1) 

寿美子さんが運動会の代休で山登りをしたいというので恵山に向かった。日の浜絡みえる恵山は裏側から盛り上がってきた海霧がもう少しで山を越えて浜に墜ちていこうとしている。雨の心配は無いだろうが、函館から続く頭上の天気が快晴なのでがっかりさせられ…

郭公のなわばり宣言守られて 未曉 蕗刈るや透きとほる血に濡れる鎌 未曉

苧環の静や芯に白き円 未曉 殉教の深山苧環踏む勿れ 未曉

横津・烏帽子・袴腰(2)

いつもは、我々が登ってきて驚かれる赤川ルートから夫婦が登ってきた。「かぶってませんでしたか」「途中の桜はどうでしたか」と質問してしまう。2週間前硬かった桜が満開だという。来週の山の会で登るまではもたないだろうなと思った。のんびり昼を食べた…

横津・烏帽子・袴腰(1)

*114920864*[山道楽] 2月に飲んだときに言われていた山行の第一回目に、横津から袴腰を選んだ。服装や足前を整える意味もあって、このコース設定をした。 ゲート前の駐車場には一台の車も無く、入山ポストに「9:30・伊藤他3名」と書いて舗装道路を歩き…