2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

{季語閑語]

夏休み、朝顔、一年生 朝顔や一年生に待たれをり 未曉 兼題「虫」 昔、浦には田圃があった。秋に虫はうるさいくらいに鳴いていた。うるさく感じたこともある。 虫の声止みて息つく介護の夜 未曉

戸井の牧場を歩いた。久しぶりの青空、蒼い海、乾いた風、眩しい太陽と夏の暑さすべてを堪能して歩いた。 柏林に蝶の昼寝のこぼれけり 未曉 雲の峰群れより使者の馬二頭 未曉

紫陽花を剪って紫陽花ばかりを仏壇に上げた。 紫陽花の雨粒落ちて供花と為る 未曉 季題「虫の声」 虫の声更地の草に招かれて 未曉

何処に行っても紫陽花が目に付く。 椴法華。確か教えた子の家だったはずのところが更地になっていた。そこに留守番でもさせられているように紫陽花が二本花を付けている。 紫陽花や更地の端に咲き残り 未曉 近所。数年前からご夫婦とも病気のため留守にして…

近所の双子は見ていてほほえましい。 諍いの双子に雨や額紫陽花 未曉 兼題「虫の声」 灯が消えて猫の道あり虫の声 未曉

二三軒向に二年生と双子の一年生の三兄弟がいる。高年齢化が目立つ我が町内で唯一子どもの声尾を聞かせてくれる存在である。砂利道を自転車で駆け回り、水を掛け合ったり、大きな石を蹴飛ばしながら登校したり、正しい男の子である。双子の会話が夏休みに入…

雨が降らなかったのは月曜日だけだろうか。雨の日は小鳥も静かだ。 囀りの理解るしあわせふしあわせ 未曉 昨日出たついでに土用だから父に倣って鯉之助で鰻を食べてきた。中央病院が近い。 医者を褒めつつ鰻重を老夫婦 未曉

我が家のミニトマトがようやく色付いた。獲ってきて洗った。少ししてつまもうとしたら川が弾けて果肉も割れている。雨に当たったトマトは皮が弾けやすい。怒っているようにも見える。 家に入れしトマトは弾け怒りけり 未曉 兼題「秋の水」 暮れ残る樹間に銀…

国内で見られる46年振りの皆既日蝕という。こういうことに興味がある方だが見えたとか見られなかったとか観測した記憶がない。ようく考えたら分かるような気がした。昭和38年7月は大学受験に失敗して浪人中だったのだ。「ちゃんと結核が治っていないか…

乙部岳

乙部岳尾根コースは道がいい。ほとんど全コース土を踏むコースで木の根が段差を作っているような所もないし岩場もない。雨の影響がなければ滑る心配もないようだ。一ヶ所ロープの張られた痩せ尾根はあるが、短いし、少し手を使えばなんなく通れた。沢コース…

乙部岳(1)

今日、乙部町内を探訪後解散する人たちと、散歩中の寺島町長の見送りを受けて光林荘前を出発した。山の会も総会後の登山も残留組の方が多くなり今回の乙部登山は5人、淋しくなった。頭の上から西の方は青空で雨の心配は無いが、向かう山方向は昨日までの大…

留守にしていて夕方帰宅したら、貰ったまま食べずにいたメロンの熟れすぎたにおいが充満していた。最初は何かと思った。 留守二日家中心にメロンの香 未曉 江差周辺には美しい名の川がある。上ノ国には天の川、そして乙部には姫川。低気圧が連日襲来。やっと…

小さな集落の小さな神社ごとにお祭りがある。 提灯を濡らして祭り家ごとに 未曉 三日続けて雲の下、雨に降られると長袖が欲しくなる。 梅雨寒や沈黙時を余しけり 未曉

夕端居妻の旅装の着々と 未曉 トムラウシで9人遭難死 あのトムラウシ山頂直下南沼のキャンプ場で、ペグを抜かれたテントに一人くるまって、雨と風と雷に震えた一夜を思い出せば、決して批判は出来ない。 夏山に冷えたる土や花枕 未曉

大きな蜘蛛の巣が作られていた。糸も強い。正体は見せていないが大きな蜘蛛に違いない。蜘蛛は好きではないが殺せない。 蜘蛛の囲やカンダタほどと思わぬが 未曉 蝶々は飛び去ってもまた同じ花に戻ってくることが多い。 夏蝶や一花三度のくりかへし 未曉

図書館はいい。捜す本が見つかる。 図書館に軽き諍い梅雨晴れ間 未曉 用心のための内視鏡検査だけれど検査日程が決まると「もしや」と言う気になってしまう。そして検査台にあがると俎の鯉…あきらめがつく。 汗静か腹駆けめぐる内視鏡 未曉

季題「心太」 かきこんで食べたる後の心太 未曉 今年は大腸を検査することにした。今日が検査日。 検査日や空胃袋に霧を喰ふ 未曉

函館は新盆。明日、明後日ちょっと行けないので雨が小降りになるのをまって今日行ってきた。行くとまた降り出したが墓を洗った。洗ったのか雨に濡れたのか分からなかったが終わると務めを果たした気になる。 墓洗ふ叱られし日の同じ雨 未曉 墓洗ふ打つ雨音の…

兼題「七夕」 あちこちに灯のあれこれや星祭り 未曉 家巡る子どもの夜や星祭り 未曉

栗山「ファーブル館」で国蝶オオムラサキを見る。 網の家オオムラサキに再た夕べ 未曉 小さな谷に小さな田がある。日本的な風景 またたきの間程の谷の案山子かな 未曉

支笏湖畔苔の洞門を訪れる。崩落があり入り口の外から覗くだけ。 囀りや苔洞門の戸口まで 未曉 桑の実や雨後の空をばまとひけり 未曉

岩見沢にて 麦秋をたたむ地平や日を沈め 未曉 七夕や銀落としたり三日月湖 未曉

開・札幌中央区

そば屋さんではありません。牡蠣をメインとする料理でお酒を楽しむおしゃれな居酒屋さんと云う感じです。夕方5時の開店ですから、もりそば一枚食べてすまされないコンセプトになっています。そばを主体に考えれば少しヘヴィーなそば前を楽しむお店と云うこ…

むそう庵・札幌月寒

店内は特に凝った作りになっているわけではありませんが、いわゆる住宅地域の「そば屋」さんの感じがします。こぢんまりしていて清潔感があり気取った感じがありません。せいろを頼みます。待っている間袋とじの小冊子が目に付きました。そば好きで知られる…

松の實・札幌中央区

市電西8丁目の停留所に面して松の実が見つかりました。ビルの一階、和風の外観にしていますが、ビルを支える大きな柱の陰にあり今にも押しつぶされそうに見えます。中に入ると椅子が目を引きます。背もたれに長い一枚板を使ったシンプルだけれど重そうです…

がびの(2)

かけそば 「がびの」にはメニューとしてもりそばとかけそばしかありません。これは私にとって最高に嬉しいことです。 天ぷら蕎麦はあるのにかけそばがない店は結構あります。「蕎麦はもりで食べてこそ蕎麦だ。」というのはわかりますが、私はかけそばが好き…

がびの(1)

「美味しい蕎麦をごちそうさま」という感じで店を出ました。まだ来店していないYaさんに薦めようと思います。 もりそば 蕎麦の香りと味にそのままで二箸食べてしまいました。麺は極細で水が良く切れています。その麺の先だけを辛汁に入れて啜り込むと蕎麦…

兼題「夏帽子」 ある夏椴法華の築港で教え子が小さな男の子と歩いているのとであった。女の子は変わる。「先生、私誰だか分かる?」と聞かれるのが一番困る。その時もわからなかった。巾のひろい帽子を被っていたせいもある。向こうから明かされてわかった。…

月初めは応募したり句会に参加するために句を揃えなければならない。それには兼題がある。兼題は季節を先取りすることが多く、思い出しの句になる。 兼題「七夕」 函館の七夕は子どもがリュックを背負いスーパーのレジ袋まで持ってお菓子を貰い歩く。中には…

滝野庵・大中山店(2)

店は滝野庵・滝野店とはまるっきり違います。 滝野の店は黒光りする柱や床、重そうな板襖、低い天井の座敷に上がって少し田舎蕎麦風の蕎麦を店主の狙いに乗っかって啜るのは趣もあったし美味しさを引き立てていました。それに比べて大中山店は、新しい建材で…