花ほおずき

夕焼けに間のある色で花ほおずき未曉

秋の雲

秋雲に見ゆ空の風急ぐなよ未曉

兼題「馬肥ゆる」習作函館戸井地区の放牧場に長年放置され半野生化した放牧場がいる。馬柵低くつらなる山野馬肥ゆる未曉

実椿の色香忘れし止まぬ雨未曉

席題「鉛筆」芯を研ぐカッターの刃の涼しさよ未曉

炎天や故郷コロナにのっぺらぼう未曉

地球儀に日本赤く原爆忌未曉

トマト茄子句帳に駄句と農事メモ未曉

日照草踏めば火花を噴くごとく未曉

腰掛け作りを思いついた。私にとっていわゆる至福の時間がある。夕方四時頃からの「一杯のみ」である。本州が梅雨の頃の北海道の夕刻は、寒いくらいになる夜までの間が最高である。午後からは日陰になるウッドデッキに半袖短パンのだらしない格好で、夕べの…

刺の葉や夢見る花や夏あざみ未曉

八月に大山塊や回峰せむ未曉