2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

昨夜、突然の訃報である。それも三軒隣の町内会初代会長、西島さん。何も知らなかった。故人の強い遺志で誰にも知らせずに家族葬でお送りしたとのこと。夜、弔問だけさせてもらった。 雪晴れの夜逝く人や背中のみ 未曉 今朝は昨夜の湿った雪が凍って樹氷とな…

縮刷版に出来た余白にカットを入れることにした。最初は新聞に使われているカットを切り張りしようと思ったがどうしても中高年の寄稿文には合わない気がして使えない。写真では重すぎるし、結局自分で描く事にした。題材は、「東高時代の懐かしいもの」にし…

昨日お雛様を飾った。飾ったと言っても、ケースを置くだけのこと。 淋しきは内裏ばかりのケース雛 未曉 季題「春意」 汀にて泡と弾けし春意かな 未曉

お雛様を飾る。 雛の間の移ろふ時の中に座す 未曉 雪洞も電気仕掛けの走馬燈 未曉

昨日椴法華の帰り海峡西口に春夕焼けが広がった。まぶしいが目を射る幹事ではない。 海峡に銀波つかの間春茜 未曉 義母を待つ間、いつものように啄木小公園で時間をつぶした。砂浜は春の感じだ。 波幾重春折りたたみ折りたたみ 未曉

校了

2,3の未稿を残して今日印刷所へ原稿を渡し終えた。 以前渡した部分がゲラ刷りされていた。私がワープロソフトであれこれ辻褄あわせをしたことはプロの持っているソフトにかなうはずもなく、行間の微調整で見やすく仕上がっていた。それでも依頼者に遠慮し…

海峡の西口に日が沈む。そこから同じ海水なのにまるで違う色の流れが海峡を縦断するかのように伸びてくる。 海峡に墨流し入れ春の潮 未曉 薄茶色の木がまるイノシシの毛のように雪で白いなだらかな山々を覆う。 獣めく腹の重なり山笑ふ 未曉

兼題「東風」 強東風に去年の荒れ庭あからさま 未曉 季題「朝寝」 朝寝せむ妻を起こさぬ理由に 未曉

兼題「東風」 強東風に波仆れ行く砂嘴長汀 未曉 「春雷」 傍題「虫おこし」 虫おこし農夫は黒き粉を打ち 未曉

融雪剤農夫の後のざわめきぬ 未曉 雛飾る日を延ばしたり低気圧 未曉

雷が遠くで一回だけ鳴った。 遠雷や薄紙二枚雛一体 未曉 遠雷で牡丹に替わる雪簾 未曉

午前中小鳥が梅の木に来た。腹がきれいな薄赤で背中も様々な色を背負っている。調べると「鷽」という。意味が違うのだろうが可哀相な名を付けられたものだ。 喉赤き鷽真実を鳴きつづけ 未曉 梅の芽を喰みて明白鷽の喉 未曉

しずり雪いつか流星探し居り 未曉 雪明かり足跡迎ふ声のあり 未曉

如月や犬鼻先に異常気象 未曉 日捲りに締め切り日あり余寒かな 未曉

杵柄

今日印刷所に校了した原稿を置いてきた。全部校了したわけではないがもう締め切りが過ぎているので出来上がった分だけでも仕事を進めてもらうことにした。その中に私が担当したグラビア10頁も入っている。 高校時代この「青雲時報」という新聞を作っている…

[[季語閑語]

庭の雪が消えた。1ヶ月は早いように思う。 福寿草新聞にあり庭を見る 未曉 金緑の幼な草出て福寿草 未曉

{季語閑語]

雪一枚鳥足跡も溶けるまま 未曉 溶けてまた掻くほども無き午後の雪 未曉

近頃は雀も珍しくなった。向の庭木の根本でうごめく小鳥がいるので双眼鏡で見た。動きが早く、特定できない。雀でないことはわかった。 小鳥追う双眼鏡に春あちこち 未曉 小鳥を見ているのは私だけではなかった。 小鳥狙う白毛の猫や雪の上 未曉

いつものスーパーに行くと節分コーナーだったところが見事に閑祭りモードに変わっていた。流れている音楽も「なまつり」だ。そういえば俳句サークルの来月の季題も「雛」だ。男ばかりの兄弟の末っ子で育った私にひな祭りの経験はない。それが娘ばかり二人の…

売る

もともと私には「売る」という行為を嫌がる傾向にある。ましてや売って利益を得ると言う才覚はゼロだと思っている。 縮刷版作りも未だ編集作業が終わったわけではないが、原稿締め切りも設定され、見通しが付いた。函館新聞、北海道新聞両紙で報道されて予約…

今日立春。一昨日は雪掻きをした。 春待つと裏口塞ぐ雪も除け 未曉 年取るほどに立春などは意識するようになるが、「だから?」といって春だから何かすると云うことはすくなくなるようにも思う。 立春やだからといふてなにもなし 未曉

なゝ樹(2)・恵比寿

追加は「鴨南蛮」にした。かけそばもあったが、先客の女性が食べていた鴨南蛮の焼き葱がとても美味しそうだったのと鴨肉の風味がこの蕎麦にはとても合っていそうなので頼んでしまった。 旨い。田舎蕎麦の素朴さが鴨肉の味が溶け出た甘汁で引き立っている。突…

なゝ樹(恵比寿)

しな書きには「戸隠そば」「真田そば」「信濃路…」などと地名が付いたものがならんでいる。しかし、蕎麦が違うのではなく、種物がそうネーミングされているということらしい。少し惑わされて「真田そば」と頼んだら「とろろの蕎麦ですね?」と念をおされた。…

娘たちの住んでいる埼玉与野からは埼京線に乗って東京に出る。天気がいいとその車窓から富士山が見える。小春日の午前、空いている電車にコートを着て座ってその富士山を見ていると、富士山だけしか見えなくなりやがて…。 春隣車窓に富士の動かざる 未曉 目…