2016-01-01から1年間の記事一覧
大晦日背に句成らぬ日々累々 未曉 もしこのブログをたまにでも読んでくださる方がいらっしゃればそれは私にとって望外の喜びです。ありがとうございます。 「たかが蕎麦されど蕎麦」という安易な発想で始めたこのブログ、今では一日一句のためのモチベーショ…
注連飾るそのためだけの古釘に 未曉
吊り縄の庭師加減や雪催い 未曉
冬木立向かふに逝きし友誰々 未曉
昔、年の瀬になると五稜郭の電停、行啓通の入り口近くに年の市が賑わっていた。スーパーでしめ飾りが売られるようになる前である。種や苗は夜店で、おでんは祭りの屋台で、正月の物は年の市で…。時季の物はその時期になると決まった場所に決まった人が売って…
枯芝やガラスの壁に待たされて 未曉
年用意終へもてあます今年かな 未曉
ほどほどにこの世を見聞く冬帽子 未曉
葉牡丹が台となりて雨は雪に 未曉
山小屋に榾火明りや待たれをり 未曉
冬至の日明るき医師の言葉尻 未曉
湯ほてりに冬着着るほかなく着られ 未曉
鍋焼きのほてりを街へ襟立てて 未曉
垂直に佇つ凍鶴の命かな 未曉
数へ日や日めくりの明日透けて見ゆ 未曉
数へ日や昨日正月したばかり 未曉
書きおほして些事に膨らむ古日記 未曉
明星や冬帝未だ侵さざる 未曉
日ロ首脳会談が行われる。本当の意味の四島返還が遠のく何かが決まりそうだ。今まで決められなかったことを今決める機運はどこにもない。得体のしれない新大統領にいそいそ会いに行く軽薄なパフォーマンスと同じだ。 これ見よがしのパフォーマンスだけで実質…
凍てし日のようよう緩み鳥は巣へ 未曉
自画自句の賀状なんとか恙なし 未曉
少年の「おはよう」ボソと息白し 未曉
テレビ画面から、津軽鉄道を思う スルメ焼きストーブ列車皆汝と吾 未曉
恨まれる覚え無き身の湯冷めかな 未曉
遠吠ゆる犬の孤独や冬ざるる 未曉
瓢箪句座。句会の後はいつもの飲み会も12月とあらば年忘れの酒になる。ビールを旨く飲むための設えがあった。温泉併設の会場。まず、高温の温泉で体幹を温めて生ビールへ… 話すことこれほどもあり年忘 未曉
消壺に蓋して母の一日終はる 未曉
島牧・冬(三) 北風も道なりに吹く蜑の村 未曉
宝くじ買ふて師走を始めけり 未曉
島牧・冬(二) 大濤を前に風垣家を繋ぐ 未曉