山道楽

花狙いで横津から烏帽子、袴腰の肩までピストンをした。一番の見頃は第一湿原、第二湿原のエゾゼンテイカとワタスゲだった。年々乾燥化が進み小さくなっているようだが、一面のワタスゲ咲き、エゾゼンテイカのオレンジがあちこちに見えると湿原の豊かさを実…

カニカン岳(2)

この山は珍しく合目表示がはっきりしている。およその給水場所を想定して下山を始めた。駆られた笹が道を覆い、それが滑る。ロープ場などもあり慎重に降りる。7合目付近で4人と2人のグループとあいさつを交わしたら、最初の給水ポイントに予定していた6…

カニカン岳(1)

5年前の秋に登っているがあまり記憶になかった。駐車スペースから登山口までのアプローチと、山頂にはイメージがあったが、道中には全く記憶がなかった。 登山口を入ってすぐ急登が始まる。ゆっくりゆっくり登る。すぐ汗が噴き出てくる。風があるせいか虫が…

前千軒岳(2)

千軒平・大千軒岳を背に前千軒岳へ 千軒平まで後少しの所の分岐から右に折れ前千軒に向かう。水分補給をし深いキレットに備えて身支度を弛み無くする。前千軒への登山者は少ないらしく、草が被って道が見えない。最近まで雪渓が残っていたであろう窪地に、ニ…

前千軒岳(1)

松前まで2時間。及部の河口から旧道登山口まで1時間。3時間のアプローチは長い。登山口には既に2台の車があり、われわれの車が入って満杯となった。新道登山口には沢山の人が来ているかもしれない。 霧模様で直射日光はないが、登り始めるとすぐ汗が噴き…

袴腰岳

しばらくぶりの袴腰赤川ルートである。アメダス口と第二登山口の間に道路の損壊部分があったが、4躯の威力で乗り切った。 登山口からトラヴァース路を二段上ると平坦な樹林帯に出る。新緑の木の葉が風に揺れ、それに伴って揺れる木漏れ日を浴びながら歩くの…

海向山

椴法華小学校の運動会を横目に車を恵風の駐車場に止めた。今日は恵山賽の川原を越えて海向山往復である。出来れば外輪山のミネズオウもカメラに納めたいというロングコースである。一つには七月の富良野岳へのトレーニングも兼ねている。 恵風からの森林浴コ…

知内丸山

雨に降り込められた「ごんぎつね」のように少し浮かれた気分で矢越の廃校舎脇に車を停めた。この廃校舎のイメージを想い今月の兼題「余花」で一句作っていた。 廃校の余花幾百の夢を咲く 未曉 たしか桜があったはずだと思いながら、矢越ではなくてもどこかに…

雪の当別丸山

雪の当別丸山は初めてである。いつもどおりトラピスト裏の駐車場に車を置いた。違和感を覚えた。春に備えるトラピスト修道院が妙に生々しい感じがするのである。普段は静かな祈りの中という佇まいを先入観としているせいもあるが、チェンソーが唸り、作業車…

つぼ足七飯岳

もしかしたら…程度に期待していたが登山口近くの福寿草はまだ雪の下だった。雪面が硬くつぼ足で歩ける。その分ペースを忘れて速くなったのかすぐ息が上がってしまった。いつもなら一汗掻くとなんとかなるが、着衣調整してもいっこうにつらさは解消しない。す…

大沼湖上歩き

月見橋の駅側たもとに少し半島状に湖上に突き出たところがある。ガードレールを越えてその途端から湖上に立った。右前方にスノーモービルに引っ張られた橇が観光客を乗せて湖上を走っている。それに励まされるように五歩ほど進む。そして前方を見る。真っ平…

台場山・大沼側コース

いつもの峠下からのコースは、林道までの農道が除雪の真っ盛りで使うことが出来ず、大沼側から登ることにした。 曇ったり寒かったり雪が降ったりと落ち着かない天気が続いていたが、今日は久しぶりに安定した青空が広がっている。しかし、寒い。 駐車スペー…

蒜沢の冬芽を訪ねる催しの事前踏査に参加させて貰った。 樹木も冬芽という角度から観察しようとすると全然違ってくる。まず目の位置が違う。木としてみるならば、遠くても良いし遠い方が良い場合が多い。しかし、芽を観察するとなると、木に近寄ってもらうわ…

天塩岳・沼の平(5)

4時前に目覚め、永山岳、安足間岳、比布岳、当麻岳の縦走をするA班を見送ろうと思っていたが、Yaさんが様子を見に行ったら出発してしまったとのことだった。一時間遅れの沼の平巡りB班も出発準備である。天気は最高である。冷涼な朝の空気も気持ちが良…

天塩岳・沼の平

泊に使ったものを積み込もうとしたら車の窓はがっちり凍っていた。放射冷却もあるのだろう。前日降りてきた人は雨にも降られたし展望も良くなかったと言っていたが、今日は絶好の日和である。 天塩岳ヒュッテの掃除をして、6時13分出発。最初は幅も広くし…

天塩岳・沼の平

22時に尿意に目が覚めた。寝しな暑くてタイツで寝ていたが外にも出るし、ズボンと靴下を履き上着を羽織った。みんな静かに寝息を立てている。ヘッドランプを点け星空を楽しみに外に出た。階段を降りようとしたら突然小さな光が階段を上がってきた。だれか…

天塩岳・沼の平(2)

4時半頃眼をさまし句をひねくりまわしたり白んできた窓明かりでくちょうにメモしていると、隣の子ども達がおきだしたようだ。一気に賑やかになる。今日は同時間をつぶそうかというほど余裕がある。100KM位の天塩岳登山口に三時に着けばいい。あっちの…

天塩岳・沼の平(1)

かぜてもらっている「山の会」の山行のため前日に出発した。早朝、高速も使わず抜け道を行くように早朝函館を出発した。5連休となりシルヴァーウイークと名付けられた初日である。私達の走る道路に車は少ない。道の駅やコンビニを避けるように走る。千歳の…

写万部岳

渡島半島の人間は道内のどこかへ行くとなればどうしても長万部は通らなければならない。そのたびに気になる山容の山がある。標高は低いが周りがもっと低いため少し鋭い峰が目に留まってしまう。写万部岳という。扱いは長万部町の裏山であり、噴火湾の最奥に…

乙部岳

乙部岳尾根コースは道がいい。ほとんど全コース土を踏むコースで木の根が段差を作っているような所もないし岩場もない。雨の影響がなければ滑る心配もないようだ。一ヶ所ロープの張られた痩せ尾根はあるが、短いし、少し手を使えばなんなく通れた。沢コース…

乙部岳(1)

今日、乙部町内を探訪後解散する人たちと、散歩中の寺島町長の見送りを受けて光林荘前を出発した。山の会も総会後の登山も残留組の方が多くなり今回の乙部登山は5人、淋しくなった。頭の上から西の方は青空で雨の心配は無いが、向かう山方向は昨日までの大…

白樺山・ニセコ

G山の会に加えて貰った最初の頃、目国内岳に登り次の日長沼からシャクナゲ岳を登ったことはあるが、間の白樺山は登っていない。目国内は歯ごたえもあったし、翌日のシャクナゲ岳も長沼上部から登り、折り返してチセヌプリを超えて道道456号線の登山口に…

舘のあたりで雨が来てだめかな?と思ったが登山口に付いたときはそんな心配もなくなった。今日はKuさんの足の様子見もあって今まで2回の時と変えて、笹山へと向かった。ツカバネソウなどの地味な花を楽しみながら登りを楽しむ。高曇りなので陽差しが弱く…

烏帽子スノーシュー

横津のゲートがオープンすると言うことで恒例の烏帽子へのスノーシュートレッキングになる。残雪の大斜面をトラバースして行く。強風が遊ぶだけで何もない。ダケカンバの木が枝先を未だ雪が解放してくれないため、強い風に平伏したままである。これだけ撓め…

雁皮沢林道のエゾアカガエル

今年初めての「全国的に晴れー」の天気。サングラスがなければ眩しい残雪の照り返し。ブナの枝で編み目のように細分された空は青黒い程の青さである。 写真を撮っているYaさんをおいて林道を20M程歩くとカウコウコウとかわいい声がする。渡の鳥かなと思…

七飯岳・岩場から

暖気の後にしばれたからだろう、固く締まった雪が体を支えてくれるので歩きやすい。石切場の端を過ぎ、七飯岳の牧場斜面にぶつかる尾根筋はラッセルの必要もなく今まででもっとも登りやすかった。しかし、三ヶ月振りの山歩きでペースを忘れたのか速くなって…

七飯林道

国道5号線、昆布館前から東へ発電所への道がある。その道を発電所をすぎて進むと左右に畑があり、やがて山にぶつかる。そこから始まるのが七飯林道である。地図版によればこの林道の終点は、七飯本町から城岱牧場を通り大沼へ抜ける道路につながっている。…

中野ダムに姿を映す岩峰

紅葉の絶景ポイントの一つにダム湖畔から見る対岸の景色がある。赤を中心にした紅葉が切り立つ岩壁に映えて小規模ながらとても美しい。その岩壁はそのまま青空に岩峰となっている。見るたびにあそこに立ってみたいと思っていた。 中野ダム下から雁皮川に沿っ…

泊川渓谷

泊川というのは島牧にある日本海に注ぐ川で、河口から4kmの所に宮内温泉がある。今日はその宮ない温泉から上流河鹿トンネルを抜けたところにある終点まで行った。舗装路ではないが二車線の立派な道路が二つのきれいなカーブを描いた橋を渓谷にかけて伸び…

戸井丸山・気無山

丸山龍神宮を辞して道をさらに奥へ向かった。分岐で気無山林道へ入り、気無山への上り口と思われるところで昼飯にした。天気を心配しての歩きだったが薄日が差し、林道の端っこで食べる握り飯は美味かった。 この山はもっと簡単だった。標高差80M、車が走…