七飯林道

 国道5号線、昆布館前から東へ発電所への道がある。その道を発電所をすぎて進むと左右に畑があり、やがて山にぶつかる。そこから始まるのが七飯林道である。地図版によればこの林道の終点は、七飯本町から城岱牧場を通り大沼へ抜ける道路につながっている。今日は、この片道8キロ弱の林道踏破になった。雪が無いようで有るこの時期に合わせて長靴歩きである。
 踏破は確固たる目標ではなかったが、見るべき植物もなく途中で、行くか?行こうという感じで決まった行動でもあった。Yamaさんはブログのネタに熊さんの痕跡がほしかったようだった。そういえば、今まで見た中で最大級のそれも真新しい足跡を見つけたのが去年のここのこの時期だった。あのときほど熊を身近に感じながら歩いたことはなかった。今日は、幸か不幸か一つも見つからなかった。他の動物の痕跡も少なかった。まだ、人と接触の危険を冒してまで食べ物に窮していないということだろうか。去年林道脇の壁に見つけたツチグリも見つからなかった。そのあたりは笹が生え、それに落ち葉が引っかかって土が見えなくなっていた。結局歩くしかなかった。
 足下には昨日通ったと思われる車の轍が残っていたし、その平行線にまとわりつくようにバイクの輪痕があった。麓の畑から直接上ってきたようなつぼ足跡もある。仕事の人、遊ぶ人まだ山は眠られないようだ。
 終点のゲートは城岱の展望所から少し下ったその道路との接点にあった。冬期間閉鎖されている藤城スカイライン(?)にも車の轍やバイクの痕跡があった。日曜日あたりは、サーキットになるのかもしれない。8キロを2時間30分。いいペースで歩けた。さんさんと降り注ぐお日様。まぶしい照り返しの光りの中でいつもの握り飯を食べた。帰りは2時間。これもいいペースだ。長靴で足首の固定が弱いせいか少しいつもと感じが違う。捻挫はしていないので大丈夫だとは思うが…。
 歩きに徹した16キロmだった。それでも道路脇にすぐタランボがたくさんあった。ゲートが開く時期にもよるが、この林道なら車で採りにこられそうだ。収穫は来春までおあずけである。