前千軒岳(1)

松前まで2時間。及部の河口から旧道登山口まで1時間。3時間のアプローチは長い。登山口には既に2台の車があり、われわれの車が入って満杯となった。新道登山口には沢山の人が来ているかもしれない。
 霧模様で直射日光はないが、登り始めるとすぐ汗が噴き出してきた。ギンリョウソウ、マイヅルソウチゴユリが見える。ササバギンランも撮れた。ユキザサは終わりのものが多く花に茶色が付いている。もう少し高度を上げると撮りごろの花に会えるかもしれない。汗の背中や首筋に蠅やブヨが五月蠅い。薄荷油を首筋に拭きかけたら塩分や日光とのせいだろうかこんどは痛い。味梅休み、洋館タイムの度に水分を多量に摂らざるをえない。今日は千軒清水があるから補給は出来る。高度が上がると綺麗なユキザサが撮れた。ツバメオモト、ゴゼンタチバナツマトリソウが目を楽しませてくれる一方、熊の糞が多くそちらへの注意も必要だった。
 大きな谷をはさんで新道の尾根から大千軒岳へのルートに登山者が点在している。足元の尾根を南へ回り込み今日の目的前千軒への稜線が見える辺りに来るとチシマフウロ、ハクサンチドリ、カラマツソウが目を楽しませてくれる。今年のテーマ「コラボレーションする花」として、ハクサンチドリの青花と白花が並んで咲いていたのを撮ることができた。

ハクサンチドリの青花と白花