カニカン岳(2)

 この山は珍しく合目表示がはっきりしている。およその給水場所を想定して下山を始めた。駆られた笹が道を覆い、それが滑る。ロープ場などもあり慎重に降りる。7合目付近で4人と2人のグループとあいさつを交わしたら、最初の給水ポイントに予定していた6合目には20人も居たろうか大きなパーティーが休んでいて通過せざるを得なかった。そのすぐ後に、札幌からのツアーが2団体とすれちがった。彼らに時間差はそう無い。あと1時間もすれば、私たち4人だけだった静かな頂上は交代でなければ登り切れない混雑になるだろうと思われた。少なく見ても50人は越す人数にがけの上の一本道の頂上部、予想も出来ない混雑さだ。早い行動で良かった。

山との関係だろうか時々ピタッと風が止まる暑さの中がんばって4合目で給水、後1回分の水を残して飲む。氷はとけてしまったが、冷たくなくても水であれば十分である。
 2合目で最後の給水タイム。降りきったところが登山口の急勾配を下る。この辺りは、刈り取られた笹が除けられているので足をフラットに置けば滑る新お会いはない。膝を痛めないように小幅のステップで降りた。
 津謝場には今登っている人の乗用車と大きなバス、マイクロバスもあり運転手が待っていた。長万部辺りは登山者からすれば札幌圏なのだ。着いて往路飲み残しのペットボトルの熱くなっていたお茶も飲んだ。クアピリカ入浴後体重計に乗ったら2キロへっていた。それをみてまたポカリスエットを1本のんだ。私の喉を通り汗腺から出て行った汗は、山では250+500+200+750、下山後200+500と言うことになる。
 帰って焼酎の水割りを飲んだ。少し水に飽きてカニカン山行を終わった。