「渓流荘」(1)五箇山

takasare2006-01-21

 白川郷の道の駅を早朝に出発した。城山天守閣(特に何も無い、茶店の庭)展望台から合掌造り集落を見た。朝の営みを始めた合掌造りの家々から煙が立ち上り、日本の原風景が見えた。しかし、動き出すのは車であり、私のような物見遊山の野次馬である。当たり前であるが、私たちが勝手にイメージしている絣の着物に馬での畑仕事ではない。合掌造りの家々のたたずまいをボヤッと眺めるだけにした。そして富山県。菅沼の合掌集落、道の駅ささら館、相倉合掌集落、道の駅平をボヤッと眺めながら時間を使い、平から少し戻って、渓流荘に向かった。荘川に直接流れ込む小さな沢の出口に手作りの小屋風の店がある。すぐそばを渓流が音を立てて大きな岩にぶつかり落ちている。国道から10メートル。周りに人家は無い。小屋から離れて水車や臼がある。外壁には所々つぎを当てたように杉皮が張ってある。主人が自分で作った小屋に客を呼ぶという雰囲気作りらしいが、中途半端な感じがする。単に資金が無いのかもしれないが。中は小さな調理場と粗末なカウンター。少し大きな囲炉裏を切った小上がりがあった。開店してすぐなので先客はなし、囲炉裏端に座った。