越前そば「和た里」武生市

takasare2006-01-26

 武生市郊外の住宅街、狭い道を入っていくと黄土色の壁玄関ののれんに薄紫地に白抜きで「和た里」とある。「そば」の幟が案内してくれた。誰も客は無いらしく玄関前に一台分しかない駐車スペースが空いている。
 入ると座敷へ上がる形式、茶の間風の部屋にテーブルが4つほど並べられている。縁側よりの卓に着く。越前は「おろし蕎麦」と聞いていたのでおろし蕎麦を頼んだ。すると、「つけ汁かぶっかけか」と聞かれた。ぶっ掛けのほうがなんとなく地元の食い方らしく思えたので物価家を頼んだ。
 小さめの丼に蕎麦にだし汁が張られ、大根おろしと刻み葱と鰹節がのっている。蕎麦がパキパキとしてうまい。冷たいしきりっとしている。何より口の中の蕎麦の感じがいい。量的にも食べ方もいわゆる「たかが蕎麦」であり、昔のファーストフード「蕎麦」的で心地よい。何杯もいけそうな感じがする。思ったほどおろしは辛くなかったが、もう少し辛くてもおいしく食べられそうに思った。
 蕎麦湯が湯飲み茶碗に出てきただしとの関係でどういう風にいただけば良いのかわからなかったが、だし汁で割って飲んだ。塩味だしではやはりおいしく感じない。蕎麦湯だけでいただくのかもしれない。