「美麻」美郷町

takasare2006-01-08

 小遠見岳の頂上で逢った夫婦に聞いたら「やましなが有名だけれど美郷の方がおいしいね」と言うことで「美郷」を目指した。山の中に入り、再びもとの国道に戻るように走っていたら、谷の出口に「山品」の看板があった。凝った大きな店でそそられるが、美郷を目指す。そこからわずか走ったところに「美郷」があった。奥さんが言っていた通り、県道が交叉した辻に普通の民家を店にした感じで建っていた。
 大ざる900円、ざる700円、小ざる500円とあり、ざるを頼む。こごみと蕨のおひたしが出、おいしい蕎麦茶で待つ。そばはいかにも手打ち手切りの平べったい太さまちまちのもあれば、切れていないものもあったり、雰囲気を出している。一口啜る。冷たくきりっとしていて、そば殻の黒い粒が気持ちのよい舌触りのいいそばである。地元らしい男の客と店主の談笑をBGMに味わって食べることができた。飾らない店である。蕎麦をうすく延ばして焼いた上に味噌をのせたせんべいもおいしかった。重い蕎麦湯を多めのタレでゆっくり味わうことができた。蕎麦湯をおいしく飲めると店全体の後味もよい。