四姑娘山…「四つ星ホテル」

takasare2006-07-12

 今回の旅行では二つのホテルに泊まった。一つは四川省省都成都の「岷山ホテル」と四姑娘地域の観光拠点日隆の「金昆賓館」という。どちらも四ツ星だということである。私は国内では安さを第一条件に泊まるし、星の数を考えて泊まるような旅行もしたことは無い。外国も何回か行ったけれど山の中はテント泊かせいぜいロッジ泊まりだから星など付かない。第一、星の基準などわからない。最高が五つ星だと聞いたことがあるので、四ツ星は素晴しいのだろうと思っていた。しかし、岷山ホテルはともかく金昆賓館ホテルはひどかった。
 朝食〜品数も量も少ない。料理が人数に合わせて準備されないので早く行けば「まだ」だし、少し遅いだけで「もう」無いのである。夕食〜量は食べきれないほど出される。十皿も出されるが、油でいためるかスープで煮てとろみをつけたた野菜がほとんどで味付けもそれほど変わらない。そして三連泊の三晩とも同じようなメニューだった。国が違えば食文化や考え方も違う。四川省の山奥で食材に偏りもあるだろう。その土地の味を楽しめるのも旅である。だから、この土地の食べ物に不満があるのではない。でも昼食で寄ったドライブインのような食堂の料理のほうが鯉が出てきたり、麺が出されたりヴァライティーに富んでいたし味も変化があった。第一、バスが停まるところでは必ず売られていたあれほど豊かなおいしそうな果物が一回も出てこないのである。このホテルの客をもてなす心の欠如にだれが星を4つもつけたのだろうか。自称四つ星だろう。
 連泊の二日目、前日使ったカップは洗われていなかったし、ベッドもそのまま。最終日くたくたで山から下りてきたのに、部屋のロックが開かずは入れない。ホテルの玄関前は雑草が伸び放題。聞けば、日隆のホテルは全部同じ系列の傘下なので競争がないのだそうだ。
 もともと「星」がサービス競争を促すはずのもの。こういう権威の無さはきっと利用する方に問題があるのだろう」。写真が横になってしまった。