毛無山(2)

takasare2006-07-05

 初めての柏倉や久保田は見えない眺望にがっかりだろうが惟ばっかりは他の4人にもどうしようもない。飯を食うとすぐ下り支度になった。霧のすぐ上に太陽が感じられるような明るさになり気温も上がってきている。100mほどになってきた視界がカール状の斜面の白い花を見せてくれた。一気に大石の沼まで下りたところで工藤さんが今日始めて大きな声を上げた。珍しいサルメンと言う花だそうである。沼の一周路があるというのでそこを辿って帰ろうとしたら草が激しくかぶっていて引き返した。
 分岐から滝への道を取り、ロープと階段を刻んだ道を下った。昨日までの雨のせいか滝野推量はいつもより多いような気がした。そしてその分大きく感じた。柏倉はこういう景色でも声を上げることは無い。久保田は自分で一回来ているらしい。滝のところからは長靴の坂口さんが先頭になり、いくつかある丸木橋を渡らずに、沢水の中をジャブジャブと漕ぎ渡って行く。丸木橋は湿っていてとても滑りやすくなっているし古くなっていて不安定この上ない。私も旅行前だし怪我しても困るので水の中に足を入れて渡渉した。
 最後まで展望は開けなかったが雨の心配が無く歩けた。私はこの天気なら弱気になり登山を断念してしまうだろう。雨確立10%はGOだろう。