四姑娘山…「旅行日」

takasare2006-07-09

 ふだん一週間に一回、山に登っている者たちが、「ハイキング」では笑われそうだが、それには理由がある。今回の旅の眼目の第一は「花」にあり、第二が「千歳空港発着」できるということにある。千歳発着だから前後泊の費用がかからない。重い荷物を持って羽田成田を往復しなくていい。荷物を送らなくていい。と言う利点を取って、花さえ見ることができればいいということで、大姑娘山(5200m)の登山をあきらめたのである。未知の高さに心惹かれもしたが、心のどこかでホッともしていた。
 その利点を更に増幅させて、坂口さんが「俺の車で行くべ」と言ってくれたのである。
 山谷さん工藤さんを拾って車は早朝の5号線から36号線へ、洞爺湖温泉から美笛峠へとノンストップで走る。事前に「コンビニによらないで走る」と言うことになっていたので、みんな朝食は済ませている。私も前夜に作っておいた握り飯を食っているから腹は空いていない。しかし私には驚異である。私ならもう2〜3回は休んでいる。私がそのことを口にすると「慣れているから」と一定のスピードで運転を続けた。美笛峠の手前で一回トイレタイムで停めたが、どうやら自分のためと言うより、同乗者を気遣っての停車らしかった。
 おかげで重い荷物も全く苦にせずに、空港受付に運べたし、ゆったりした気分で搭乗できた。
越田さんとは5月以来、りんゆう観光の植田さん、他女性9名の計15名のグループが顔合わせをして旅は始まった。
 飛行機はりんゆうの配慮か函館組みはばらばらの座席だった。だからといって今逢ったばかりの人と弾む会話を演出できる力もないし、ずっと推理小説を読んで過ごした。上海の入国審査で1時間も待たされたが、乗り継ぎに時間があったので時間つぶしと思いのんびりできた。
深夜、重い空から押し付けられるような蒸し暑い成都に着いたとき、頭の中に地図上の成都が描かれずいぶん遠くへ来たんだなと感じた。
 明朝は5時半起床。ホテルでは明日のザックを作り後はスーツケースに押し込んで寝た。