イワオヌプリ・ニトヌプリ(3)

takasare2006-07-28

 イワオヌプリはあちこちに登山者の姿が見られたり、タイツ姿の若者が走って登る一団があったり賑やかだったが、ニトヌプリは我々だけだった。東側にはコイワヌプリ、イワオヌプリ、アンヌプリが重なり連なる。その向こうに羊蹄山がある。西側には数年前その下りの岩だらけの道で疲労した足が、帰りの車の中でつってしまった痛さを思い出させるチセヌプリがそびえている。その山道がうっすらと見えている。目国内岳は見覚えのある雪渓がしっかり見える。同定はできないが、シャクナゲ岳などがあるだろうし、山襞の中に神仙沼、長沼、新見温泉が隠れているのだろう。
 二人連れの方が登ってきた。このまま乗っこしてチセヌプリ側に下り、間を走る道道の駐車場に迎えに来てもらうのだそうだ。聞くと、ニセコの別荘地に移り住んできた人たちのようだ。地元の人ならではの楽しみ方だろう。あの下り、あの湿地を通らなくてもいいのはうらやましい。
 両手を使い、腰ですべり降りたりして足に力がなくなった頃やっと入山ポストが見える大階段の上まで降りてきた。残りはこの大階段である。片足を下すと段差はその足分の高さがある。一段降りるたびに両足をそろえ、体を横向きにして片足ずつ下す。ハードルを越えながら下っているようなものだ。絶対明日は足が上がらなくなるほど膝上の筋肉はぱんぱんだろう。
 風呂の用意を忘れた私は、雪秩父で入浴後、汗で濡れたパンツをはくのもいやなのでノーパンで帰ることにした。照れ隠しに脱衣所でそのことをみんなに話すと、言わなければ誰もわからないことだと言われた。なぜ喋りたかったんだろう。
 雪秩父でKoさんと別れ函館への道を走った。4時起きで握り飯を作ったのに眠くならなかった。
 18時30分帰着。