朴の芽を見せて貰った。表皮が剥けて砲弾型に緑の幼葉がたたまれている。周りを改めてみるとそれぞれの樹のそれぞれの芽が準備を調えている。このそれぞれの芽吹きにかすかな音でもともなったらさぞ賑やかだろうなと、いつも思う。
    ものの芽に祝砲の季(とき)せまりをり   未曉