2011-03-13 ■ 季語閑語 車を洗っていたらうっすらと砂が乗っている。黄砂があったらしい。遙か西の黄土が風に乗って洋上の島国に降る。自然は壮大である。 福島原発のその後が気に掛かる。家に入りテレビをつける。取りのこされた避難者、瓦礫の中を歩き、避難所を巡って家族を捜し回る人、津波時のリプレイ画面、沈降し海水が引かない海岸の平坦地。瓦礫を前に立ちつくすだけの人々。自然は怖ろしい。 せめてもの罪ほろぼしのように天気が良い。もしかしたらこの黄砂も…。 津波禍の地に鎮魂の霾りし 未曉