山の会、一泊二日の山行一日目、雨中の登山決行となった。初めから雨具を着ての登山もそんなものだと思ってしまえば気にならないし楽しめた。山道も比較的よかったし、気にならない程度の雨ともいえた。夏の雨に身を委ねるのも水に包まれている豊かさを感じた。
   全天の雨全山の滴りぬ     未曉
 二日目、一転して素晴らしい青空の下の登山となった。道は木の根、岩、大石だらけの荒れた川床、濡れて滑りやすい路面…と緊張の連続だったが、樹林の作る緑陰、時折の涼風、美味しい清水と山道ならではの楽しみも味わいながら登れた。
 汗をかき陽に焼けての夏の登山を終えて帰って来たら暮れなずむきれいな空にくっきりと細い三日月が出た。
   ようように暑さ鎮まり眉の月  未曉