海向山へ登った。恵山賽の河原駐車場までの車中、いつものように山野草の話が多い。Yamaさんの話の中に「くさき」という言葉が出てきた。「草木」という漢字をイメージし目を凝らすと道路傍の崖に3、4mの低木の上端で空に向けて咲いている白い花を見つけた。白い花の基部は暗紫色に見える。「あれ?」と問うて確認できた。草木という木があるのかと思い込んでしまった。曇り空だったせいかきれいに見えた。帰りに撮ろうと思った。
 帰ってきて調べたら「臭木」と書く事がわかった。思い込みがまた邪魔をしてしまった。当然葉をもらって匂いをかぐこともしなかった。Kudさんによると実も美しいそうである。この道は2週に一度は走る道なので、匂いも実も味わってみようと思っている。
  マタタビの纏わりついて花常山木   未曉
  雨孕む空低くして花常山木      未曉
 歳時記では「常山木」で表記している俳人が多かった。