{縮刷版づくり]せいうん(2)

 私はどんなグループに属してもいつも同じようなポジションに立っている。広報である。取材、編集、原稿、製版印刷どの行程も好きで苦にならないからいつの間にか所属するグループの広報部門を担当していることが多い。この、青雲時報百号記念縮刷版刊行のときの「せいうん」もきっと率先して引き受けているにちがいない。
 主として欠落している新聞の捜索を呼びかけ、それに応えて次第に欠落が埋まっていく感動が綴られている。結果的に欠落22号分に対して見つかったのが17号分。屋根裏に在ったり、卒業生ではなく、お母さんが保存してくれていたり、欠落発見にはドラマもつきものだった。物事が伸展しているときはおもしろい。その面白い状況を綴っていくのもまた楽しい。今読んでも、お金も無い、時間も無い、売れるかどうかもわからない状況の中でいろんな場所を転々としながら編集作業をする仲間を繋ぎ、高校新聞を通じ同窓生意識を繫いでいたことがわかる。広報活動の原点が楽しめたと思う。
 今回は、収録する青雲時報が完全な形で揃っている。印刷会社も函館だし、解説も書かない。グラビアを作るための写真集めに苦労するくらいかもしれない。広報も、売るための内容が多くなるような気がするが、担当するのは私である。と私は決めている。第一号は「刊行委員会スタート」のような気がする。もちろんガリ版刷りではなく、パソコン…プリントアウトてな具合にはなる。