毛無山・もみじ

takasare2007-10-30

 今日の毛無山は紅葉というより、落葉だった。山道は歩き始めから頂上までほとんど土を見ずに登れた。下を向き道を見ながら歩いていても、上に何の木が枝を伸ばしているかがわかった。灰色に朽ちた朴の大きな葉がいつのまにか樺の葉の黄色に変わり、その上にナナカマドの赤茶けた小さな葉が数で覆っている。
 秋の夕日に照る山もみじ…。昼間の登山なので、紅葉を照らしているのは夕日ではないが、空を覆う雲の間から時折射す日光が4〜5本照らされるのも幻想的で美しい。小学生が歌うには馴染まないかもしれないが。
 濃いも薄いも数ある中に…。新緑の緑も色の数が気になるほど多いが、紅葉の場合は一本の木、いや一枚の葉にもグラデーションがあり、この歌詞のとおりになる。
 松を彩る楓や蔦は…。引き立て役の常緑樹も忘れられない。詩的ではないかもしれないが、斜面に地色としての笹の緑も大切である。
 山の麓の裾模様…。今日の毛無山の目的の一つに、山頂尾根のぶなの黄葉があったが、ほとんど落ちてしまっていた。しかし、大野から登山口までと登山口から大石の沼の辺りまでは、紅葉の最終章を奏でていた。見事な裾模様だった。