駒ヶ岳(2)

 団体で、良い天気に合わせて三日前までに申し込み、携帯電話必携の上前日にゲートの鍵を借りなければならない登山というものを、なかば意地になって実現させた。受益者負担という名の自己負担の考え方はすぐ採り入れたのに、自己責任と言う考え方を持てない行政の姿勢が如実に現れている。
 誰もいないと思っていた登山道で下山してくる人に出会った。今日は団体だけの登山日だし、訊いたら申し込みもしていない無許可の登山と言うことだ。「今日中に(本州へ)帰らなければ行けないし、あちこち旅行中では団体とか事前申し込みとか言っていては登られないので…。」と言っていた。自己責任で登っているこの人には罪作りな登山解禁のやり方だ。

岩桔梗と剣ヶ峰と雲