私の部屋からウッドデッキに出入り出来るサッシ戸がある。真東を向いているので午前中そこから日が差す。明るく、すぐウッドデッキに出られるので至極便利だが、夏の午前中はたまらない。炎帝と呼ばれる灼熱の太陽が暴れまくり、部屋中がすぐ燃え上がる。そこで二年前通販のカタログで見つけたオーニングと言う物を取り付けた。突っ張り棒式の伸縮庇である。
 今年は本当に助かった。朝オーニングを深く降ろし太陽が登るに連れてあげていけば、部屋に日光が入ることはない。正午になればもうオーニングも要らなくなるが、なんとなく雰囲気が良いのでそのままになる。小雨の夕べその下でぼんやりするのもいい。
 そのオーニングを収納した。夏が終わった感慨が深い。突っ張り棒式の支柱をはずしたら中から水が出てきた。昨年は無かったことである。夏に何度かあったあの豪雨のせいだろう。猛暑と豪雨、本当に激しい夏だった。
   陣川
     野仏を道の左右に秋の風   未曉
     団栗に動けぬ石の広さかな  未曉