今夜も見事な月の空になった。30分ほど月の出が遅くなる。待たなければならない。満月の次の日の月を「立待月」という。立って待つほどに出てくると言う意味だそうだ。ちなみにその翌夜は「居待月」で座って待つ、その次の日は寝て待つ「寝待月」になる。
    西窓に夕焼けありて立待月   未曉
  夜中、中天から少し西に傾いた空から月光が射し込んできた。射し込んできた瞬間は知るよしもないが、どうやらその明るさで目覚めたらしい。    
    月天心結び無き夢幾つ見し   未曉