車で奥のほそ道・歩く

 今回の旅は、車で奥のほそ道をつまみ食いするように訪れるといういい加減なものだが、唯一芭蕉が歩いた道を二本の足で歩く計画を立てていたところがある。登米町金澤から一関までの山の中である。奥のほそ道を読み、地図で調べた。車でも行けそうだが、日本の道百選にも入っていて歩いた方が良さそうだ。10Kmも歩けば、大船渡線に出られるのでそこからJRやバスを使えば車まで戻れるだろうと予定し、山歩きのしたくもしてきた。しかし、雨が激しいし予報は明日も雨である。ここを歩くことが出来れば、曲がりなりにも奥のほそ道を歩いたと人にも言えるのに…。断念した。せめて車で一考と入り口を探しながら車を走らせたが見つけることは出来なかった。雨は入り口を探す粘りも萎えさせてしまった。かくて、全コース「車で奥のほそ道」になった次第である。言い訳として記す。