室蘭岳

takasare2007-08-24

 室蘭岳に自生しているというウスユキソウ(花には遅いので葉だけでも…)を、大きな岩の辺りで探したが見つけられなかった。よく整備されていて快適な尾根道を快適に歩いた。少し斜度のある勾配を下り、20Mほど登り返して825Mのポコ。反射板があるところで5Mくらいのロープ道を降りると鞍部になる。垂れ下がったロープのような曲線の道が800Mのポコに繋がっている。その頂部にコース標識があり、そこで昼食にした。遮る物もない日差しの中だったが暑さは感じない。ペットボトルの氷が残っているようだ。お茶が冷たくて美味しい。
 そこから尾根道は切れ落ちるように谷へ向かっていく。頂上で逢った女性が言っていた「急」な道が始まる。丈の低い笹に混じってヤマハギの赤紫が所々に見える。その笹原が水が滝となって落ちるようにすうっと切れて見えなくなる。そこに向かって降りて行く。確かに急勾配だが、道は適当にジグが切られていて危険ではない。
 道が緩やかになり谷の底部に来るとうっそうと木が茂り、陽射しが届かない。歩きを止める花も無く無言になって歩いていた。沢を渉り木々の間に風を感じ始めた頃は白鳥小屋の赤い屋根が見えた。
 小屋の横の水場には、下の公園に遠足に来たという中学生が先生と一緒にいた。いっせいに「こんにちは」と声を掛けられて気持ちがいい。ホースから流れ出る沢水を立て続けにコップで2杯飲んだ。さらに気持ちがいい。
 駐車場まで降りると、揃いのジャージを着た中学生が広い芝生の上で遊んでいた。青空には若い声がよく似合う。(写真は、800Mポコからの室蘭岳)