十六夜の月が明るい。満月の持つ華やかさがない分落ち着きを感じる。衰えていくものにわが身を同定させるからか。
    十六夜や胡坐に酒の落ちていく   未曉
  反面、この明るさは、寝ることを許してくれなさそうである。眠れなかったら何をしよう。
    十六夜や栗のイガイガ先を研ぐ    未曉