恵山は椴法華

takasare2006-09-26

 来週は蕎麦旅行ということもあり、今週は軽めの山行「恵山」になった。湯の川ダイエーでKaを拾い、9時半には登山口に着いた。途中、30年通いなれた道を案内するような気持で運転し、椴法華が近づくと知ったかぶりも交えて喋っていた。
 上り始めると13曲がりのジグが続き、秋風が吹き渡る恵山岬の風景が眼下に広がる。山裾の段丘は樹海の緑、その向こうに白い灯台とそれを取り囲む灯台公園の小さな黄緑の芝生面、その先は崖が切れ落ちて太平洋に続く蒼い海原…。八幡コースを登ってこの13曲がりを下った遠足は帰りの歩きが長くて長くて、今思えばなんで子どもたちあんなに歩けたんだろう。水無で鰯を拾ったことや、越を痛めているのに凍った道を無理して歩いた今年の元旦など、今日はきっと、他の人とは全く違うことを考えて登山をしているのだろう。そう恵山は椴法華にあるのだ。築港が見下ろせても、銚子の浜が見えても私だけ違う顔をしていたに違いない。
 そして、山から下りて汗を流しに入った「恵風」では、教え子から声を掛けられた。今の姓は聞かなかったが恵子さんと恵里華さんの名前はすぐ思い出せた。二人ともこの恵風で働いているようだ。外のメンバーが椅子で冷たいものを飲んでいるときに私は小さな小さなクラス会を通路で開いていた。恵山は椴法華にある。登る前も登っているときも登った後もいつもの山行と一人だけ違うのは当然かもしれない。