野呂さんたちの蕎麦

　山谷さんのいとこが野呂さんたちの蕎麦打ち仲間で、その方が打った蕎麦を山谷さんからおすそ分けをいただいた。どこかで、蕎麦打ちの講習会か何かがあって、山谷さんへおみやげにするといったら、野呂さんも手伝って打ってくれたそうである。話には聞いていたが、野呂さんたちの仲間のそばをいただくのは始めてである。
　お裾分けだから時間がたっている。それを割り引いてもとても美味しい蕎麦だった。一口啜ったときの味、香り、舌触りともに申し分なかった。私の好みの蕎麦である。たれは、少し甘めで、わさびをつけ辛目のたれに蕎麦の先を少しだけつけて蕎麦の甘さを楽しむことが好きな私には、その甘さが邪魔だったが。夕食が出来上がっていたので、妻用に温かい蕎麦を作ってみた。時間がかかっている蕎麦なので茹で時間を短めにしたが、ぶつぶつ切れてしまい、食感はよくなかった。
　美味しい蕎麦を追求してきた時間を感じる蕎麦だった。