大当別川林道歩き(1)

takasare2005-11-30

 天候が定まらないので「朝様子を見て決める」ことになっていた。その連絡が8時30分。10時に集合して、大当別川そばの林道3?付近で車を降りたのが10時50分だった。歩き出しは曇り空で風が強かったが、寒さは感じなかった。林道はしっかりしていて歩きやすい。最初からペースが上がる。歩き出してすぐ車が追いこして行った。一つカーブを曲がるとその車がとまっていて男が川を覗き込んでいる。話を聞こうと思ったが、我々が行った時には車に乗り込んでしまっていた。釣りだろうか?それとも監視員だろうか?などとかんぐってはみたが、肝心の魚影は川の中になかった。その車を越しても一台分の轍が私達を誘うように林道の奥に伸びている。狭い谷、曇り空、時折吹く雪風。目を楽しませてくれるものは何もない。
寒くはないが歩いても汗ばまないのでヤッケを着た。風が防げると暖かい。ということは寒かったのだろう
 林道がまっすぐ伸びたその向こうに人影が見えた。そばに赤い小型ジープが見える。そしてゲート。この人も我々が行く前に車に乗り、麓に向かって下りてしまった。すれちがうとき車の中に、釣り道具が入っていたそうだ。ゲートまで来ると鍵が懸かっていてゲートの向こうにも轍がついている。さっきの赤いジープのおじさんが鍵を持っていたことになる。ゲートの看板に……山主とあったので、もしかしたらこの辺りの山林経営者なのかもしれない。ゲートを越してさらに進んだ。途中プレハブながらきちんと整頓が行き届いた造林のための飯場があった。
 林道は大当別川に付かず離れずつけられている。高度はそれほど高くなっていない。豊かな水量で冷たく重い感じで流れている。時折陽もさして来たが、見えるものに変化はない。必然歩くことに専念し距離ははかどっているだろう。
 12時、さわっただけで濡れてしまう雪なので、橋の下とか切り株のある所とか探したが見つからず、結局風の当たらない道端で立ったまま昼飯をくうことになる。今朝きまった林道歩きなので、昼食はコンビニで買ったサンドイッチとソーセージ。握り飯より食べやすい。
 昼食後、今日の目的である「桂岳へのアプローの確認」のため、13時くらいをメドにさらに進むことにした。