「神楽坂」札幌中央

 10時40分北斗は札幌に着いた。北口を目指す。慣れたような足取りで見当をつけて地上に出てみたら北8条まで来てしまっていた。どうやら1階のつもりが地下を歩いていたために、北口を通り過ぎてしまったらしい。寒風の中メモを出して確かめると6条2丁目。まだ早いし、確かめながら駅に戻ることにした。札幌の場合は本当に探しやすい。「神楽坂」はなんなく見つけることができた。開店までの時間を利用してチェックして来たもう一軒の「三輪正」をさがす。これもなにやら分からないままに(ステラプレイス)と書かれた所を地下に降りて行ったらすぐあった。一見、「ここは来なくてもいいな」と思った。そのまま「神楽坂」へ向かった。11時20分すでに開店していて大きなガラスが中の蒸気で曇っている。その曇りを通して客が見える。小さなトビラから入って行った。右側がカウンターでその中が調理場になっている。
蝶理場は、その幅で少し奥まで伸びている。左側は椅子席が4つほど。カウンターには5つの椅子があり、小上がりはない。カウンターと調理場は簾でしきられている。和風モダン風のこじんまりとした店だ。
 もり蕎麦を頼んだ。つなぎは外1の手打ちと言うことなので楽しみだ。新蕎麦である。緑色の瑞々しい蕎麦が皿に盛られて出された。味や香りが少し薄い。蕎麦が冷たすぎるのかもしれない。つけ汁を少量口に含んだ。少し癖のある味がする。何かこだわりの味付けがされているに違いない。それを楽しむことにして、いつもの感じで橋を動かした。きりッと仕上がっていておいしい。冷たさと、もしかしたらこね過ぎが少し邪魔をしているのかもしれない。蕎麦湯はやや重だったが、ここではあの「少し癖のある味」が気になった
600円。駅からすぐなので、これからも味わえる蕎麦だ。